マイナビニュースによると
Q.職場で周りから嫌われている人はいますか?
はい 66.7%
いいえ 33.3%■怒っている
・「いつも怒りっぽい人。何事に対しても怒る……」(39歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「短気な人。いつもイライラしている」(35歳男性/物流・倉庫/その他技術職)
・「いつも不機嫌」(39歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「常に暴言を吐いていて、何も楽しくなさそう」(31歳男性/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
いつも怒っている人や不機嫌な人は、どんな場所でも圧倒的に嫌われています。

嫌いだから関わりたくない…
という、あなたの気持ちはとてもよく分かります。
嫌いな人が近くにいると、ストレスが溜まるもの。
怒気を含むトゲトゲしい人にわざわざ話しかける必要はありません。
しかし、彼ら彼女らがそうなってしまった理由を知ることも大切。
もし彼ら彼女らが怒る原因がわかれば、あなたのストレスが少しは軽減できるかも?
Twitter見てて、いつも怒ってるツイートしてる人やいつも病んでる人を見てて人生つまんなそぉーって思いながら見てるんだけど実際どうなんだろうか(・・;)
— ブッチ(*´ω`*) (@k_bucc) April 21, 2019
いつも怒っている人が、怒らざるをえない理由に加えて、あなたが将来いつも怒っている人にならないための心がけについても記します。
【参考記事▼】

いつも怒っている人の心理と原因7つ
いつも怒っている人は怒りを通しての感情表現をせざるをえなくなっているケースがあります。
どんな心理と理由があるのか具体的に見ていきましょう。
いつも怒っている人の心理と原因①「孤独で寂しい」
孤独な人ほど、怒りやすいです。
古典落語に「堪忍袋」というものがあります。ドラえもんでもオマージュされた有名な演目。
辛抱する気持ちを具現化したのが堪忍袋です。
孤独な人は堪忍袋がいつも負の感情でヒタヒタ状態。
ふとした拍子でキレるというのは、堪忍袋が飽和量を超えて爆発しているということ。
お年寄りが怒りやすくなるのは、寂しさが募り孤独感を覚えている場合が非常に多いです。
【参考記事|古典落語やドラえもんを例にお笑い用語の天丼を解説】

いつも怒っている人の心理と原因②「他罰・他責中毒」
責任をとらなければいけない状況になると、決まって怒る人がいます。
他罰や他責が習慣化しているため、怒りの感情を爆発させれば、周囲が黙ることを経験的に理解しています。
率直に述べると、すごくたちが悪いタイプですね。
周囲の人間が他罰者を認めているから黙っているのではなく、鬱陶しいから嵐が過ぎるのを待っているだけ。
他罰・他責・外罰が習慣化している人の精神が成長することはありません。
権力者の場合は失墜した途端、袋叩きにあったり総スカンを食らうことも。
長い目で見た場合に憐れな末路になりかねないのが他罰・他責の人達です。
責任をとりたくないのは、幼児的な心の持ち主だからに他なりません。
【参考記事|人格否定をする上司の末路▼】

いつも怒っている人の心理と原因③「劣等感が強いナルシストである」
強烈な劣等感を抱えているナルシストは、いつも怒っています。
トラブルメーカーと呼ばれる人の何割かは、コンプレックスの強いナルシスト。
被害に遭っていないのに何気ない日常での出来事で「プライドが傷つけられた」「攻撃された」と解釈します。
この手のナルシストは人を責めるのが大好きなのに、自分が攻撃されることを何より嫌います。
いつも他人に改善要求をばかりする人へ、フェアプレイ精神から

あなたもここを改善した方がいいですよ
と指摘すると、なぜか烈火のごとく怒ります。
これはフロイトやコフートが提唱した、自己愛の傷つき、自己愛憤怒と呼ばれるもの。
心が未発達な人ほど、尋常じゃない怒りに支配されながら毎日暮らしています。
これは脊髄反射のようなもので、そう簡単に治るものではありません。
本人が苦しみながら己と向き合うことでしか、解決しないのです。
【参考記事|病的にキレる自己愛憤怒者について▼】

【参考記事|自己愛をこじらせた人から攻撃を受けた体験談▼】

いつも怒っている人の心理と原因④「精神疾患ゆえ易怒性が高い」
イライラや怒りっぽさは、明らかなストレスが存在していなくても、さまざまな精神障害に付随する症状としてみられることもあります。精神医学では、ささいなことをきっかけにして周囲に対して不機嫌な態度で反応しやすい状態のことを「易刺激性」、特に怒りっぽい状態のことを「易怒性」などと呼びます。
出典:イライラする・怒りっぽい Q3.「イライラする・怒りっぽい」状態になるのはどうしてですか? 心療内科・精神科 杉浦こころのクリニック
怒りっぽい状態のことを易怒性と呼びます。
精神疾患に罹患した人の多くが、易怒性の高まりを経験。
人が変わったように突然プンスカし始めた人は、メンタルの病を抱えている可能性があります。
先ほどの堪忍袋ではないですが、余裕がなくなるためどうしても自分本位になりやすいでしょう。
怒りの感情を我慢することが、難しくなります。
いつも怒っている人の心理と原因⑤「前頭葉の衰え」
カッとなり、気づいた時にはすでに爆発…。
そうした声がありました。
年を重ねるにつれて「怒り」のコントロールが難しくなる現象。
実は脳科学者の間では、以前から自然なこととされています。
「怒り」の感情は、脳の「大脳辺縁系」というところで作られます。
その「怒り」を抑制する役目を果たすのが、「前頭葉」です。ところが前頭葉は、年齢とともに機能が低下することがあります。
怒りを抑える力が弱まり、感情が制御できなくなるというのです。加藤俊徳医師
「知らない間に『前頭葉』の働きが衰えて、感情の抑制ができなくなっている。
“脳は知らない間に衰えている”、これを自覚することがとても大事。」
怒りを覚えても、人に気づかれないようコントールできていれば問題なし。
しかし前頭葉が衰え始めると、怒りの感情を制御できなくなります。
公共の場で、誰かを怒鳴り散らすお年寄りに遭遇した人がいるかも?
そのお年寄りも、昔は温厚だった可能性があります。
しかし加齢で前頭葉の機能が衰え、己の感情をコントロールできなくなったのです。
前頭葉はトレーニング次第で、機能を向上させられるといわれています。
いつも怒っている人の心理と原因⑥「発達障害・ADHD」
成人期になると、もじもじ体の一部を動かしたり、過度におしゃべりしたりするといった症状は残るものの行動面における多動は目立たなくなります。その半面、「雑念が多い」「不安定でイライラしやすい」といった内面の多動は継続する傾向があります。
衝動性の主な症状としては「思ったことをすぐ口に出す」「短気で怒りやすい」などです。
発達障害・ADHDの人は、衝動性が高く怒りやすい傾向にあります。
年齢を重ねるとともに、落ち着く人もいれば、ずっと短気な人も。
発達障害・ADHD(アスペルガー)は脳の偏り。
ストレスを感じやすい環境でい続けると、癇癪を爆発させ続けるかもしれません。
周囲の接し方と環境の改善が鍵を握ります。
【参考記事|話を横取りする会話泥棒と発達障害の関係▼】

いつも怒っている人の心理と原因⑦「気持ちの言語化が苦手」
赤ちゃんが泣くのは、自分の不愉快な気持ちを言語化できないから。
泣くことで不快感などを訴えます。
最近小学生がすぐキレるのがTVでも話題になってますよね。
現場の先生達も手を焼いているようです。
いきなりげんこつで顔面を殴ってきたり、
蹴られたり大変です。
原因は、家庭環境だったり社会問題だったりいろいろですが、
怒りのボキャブラリーが少ないためにすぐ手なり足なりが
出てしまいます。
日本語は、英語の7倍位怒りを表す熟語や怒りを表す言動の言葉が
あります。
怒りの感情を言葉で相手にきちんと伝えられたら
いきなり殴ったり、蹴ったりしないですみます。
ボキャブラリーの豊富さは、感情のコントロールにつながります。

あなたの◯◯な行動がつらかったので、改善いただけますか?
と冷静に訴えられれば、ケンカに発展しません。
しかし

おい、ふざけるな!許さねえぞ!!
とストレートすぎる言葉は、相手はむっとさせるだけ。
物は言いようで角が立つは真理。
怒りの表現でも、どういった言い回しをすれば伝わるかを配慮できる人は、周囲が嫌がらない言い回しを持っています。
いつも怒っている人にならないための心がけ2つ
やむをえない事情で、いつも怒っている人が結構な数います。
いつも怒っている人がデフォルトになると、そこからもとの状態に戻るのは至難の業。
よって未然に防ぐのが重要となります。
ここからはあなたが将来、いつも怒る人にならないため身につけてほしい心がけをお伝えします。
いつも怒っている人にならないための心がけ①「期待を減らす」
「裏切られた」が口癖の人は、他者にいつも期待している人。

僕に期待してください!
と頼まれていないのに、一方的な期待をして思い通りにならないと怒るのです。
勘違い夫婦にめっちゃ持論いったらなんも返ってこないww
ほんと、自分勝手で相手に期待しすぎ、相手をコントロールしようとして、あほかよって思うわ。人間みんな思ってること違うんだわ!筋通ってないとか言ってるお前が一番筋通ってねーかんな。いらつかせんな&笑わせんなw
※単なる愚痴吐き笑— Nana (@Na2s2n) April 19, 2019
平和にいつも感情を乱さずに生きられる人は、他者への期待値が低いです。
それは絶望しているのではなく

人生ってそういうものだ!
と割り切れているから。
この割り切りは、決して悪いことではありません。
他人への過剰な期待は、怒りにつながりやすいだけ。
期待せずにどんな現象でも受け入れるスタンスを持てれば、温和になれますよ。
【参考記事|運気が下がるヤバい口癖は▼】

いつも怒っている人にならないための心がけ②「己を客観視する」
100%怒っている人は、100%主観的な人でもあります。
己の感情を客観的に見つめられる人は、怒りに支配されません。
例えば、ストレスが増えてきたときに

俺の怒り度合いは今で4割くらいだな…
と思えただけで、冷静になれるもの。
自分を客観視するのは、一朝一夕でできないため訓練が必要です。
瞑想やマインドフルネスが効果的だといわれています。
これらを毎朝の習慣にしてみるのはどうでしょう?
いつも怒っている人は最終的に孤立します
怒りの感情を全否定する気はありません。
怒りを上手くエネルギー変換できれば、自己成長につなげるのも可能。
しかし外側へ怒りをまきちらしている人間は、冒頭でも触れたとおり周囲から嫌われます。
怒りの感情をどうコントロールするかは、豊かな人生を送る上で重要なテーマ。
それを無視して己と向き合わずに、怒りという鈍器を振り回している人の末路は孤立以外ありません。
【参考記事|人格否定をする上司の末路▼】

【参考記事|職場を委縮させるクラッシャー上司について▼】

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