「口を開けば批判ばかり」という人、あなたの周囲にいませんか?
批判を聞いてうっとりしたり、心地よくなる人はまずいません。
ほとんどの人が

うえ~、また始まったよ…
と、げんなりするはず。
自分の仕事もできないで、人の批判ばかりする人がいると疲れる
迷惑である
状況がわからないから答えようがないと言っているのに、主観を押し付けるのは迷惑
というか、僕の貴重な休憩をあなたに潰されているのだよ?
おかしいのはそっちですよ
— なおまる=なおま (@naoma0511) March 16, 2019
今回は、批判に明け暮れる人の心理を分析し、批判好き人間の精神について理解を深めてください。
メカニズムが理解できると、心理的な距離をとりやすくなるはず!
批判依存者に巻き込まれる日々からサヨナラしましょう。
【ネガティブよりもポジティブに生きたい人におすすめの記事▼】

批判ばかりする人の心理5つ
全ての事象には因果関係が存在。
批判したがる人にも、もちろん原因があります。
それでは早速、批判ばかりする人の心理について解説していきましょう!
【参考記事▼】

批判ばかりする人の心理①「正義への過信」
正義感が間違った方向に発揮された際、巨大なエネルギーを伴う批判となりかねません。
当人は「今、自分は良い行いをしている」という謎の確信を持っています。
謎の正義感が暴走すると、批判がとまらなくなることもしばしば。
もともと悪い人ではないのかもしれませんが、批判で迷惑をかけた時点で実害が発生。
そうなると「悪い人」の烙印を押されても仕方ありません。
【▼正義中毒、批判中毒の知人の話▼】

批判ばかりする人の心理②「負けず嫌い」
負けず嫌いの人は、何が何でも勝ちたい人でもあります。
客観的に見れば、明らかに敗北している状況でも

まだまだ巻き返せるはず!
という悪あがきをしがち。
最初は違う論点だったのに、負けたくないばかりに相手の人格批判をするケースも少なくありません。
一流のアスリートは、全員負けず嫌い。
つまり負けず嫌い自体が問題ではないのはなく、そのパワーを間違った方向へ使うことがクエスチョンなのです。
批判ばかりする人の心理③「ディベートが好き」
『朝まで生テレビ』の討論を見ていると、批判の応酬が繰り広げられています。
「傾聴しよう」というスタンスの人は、まずしゃべらせてもらえません。
ディベートが好きな人は、いかに言葉で相手をねじ伏せられるかや論破できるかに命をかけています。
やっぱり会話には最低限のルールがある。最近気になるのは「会話泥棒」と「論破病」。会話泥棒は、まだ人が話をしている途中なのに、最後まで聞かずに遮って自分の話を始める。論破病は、何でも論破しないと気が済まず、相手に逃げ道を作らない。会話は、説得よりも納得だよなあと思う今日この頃。
— 小池一夫 (@koikekazuo) December 8, 2018
建設的な答えを導き出すというよりも、言葉のゲームとして認識。
そこまで悪意はないですが、無理やりディベートに巻き込まれて批判された人からすれば、かなり面倒ですよね?
批判ばかりする人の心理④「ストレスフルゆえのガス抜き」
野球場で選手を野次り、それでフラストレーションを解消する人達がいます。
差別的な野次は大問題になるものの、軽い野次ならそれほど大事には発展しません。
たまに選手側が怒りを露にすることもありますが、基本的にプレイヤーはサンドバック状態。
打ち返してこない状態なので、心無い批判を平気でできるわけです。
他人を批判ばかりしてる奴は脇役として人生を終える。何かを成し遂げようと挑戦してたら他人にケチつけてる時間なんて1秒もないはず。批判する奴なんて自分は何もしてない暇人だけ。主役は批判されてる側だから主役らしく堂々としとけ。相手したら時間と感情がもったいないから批判されてもほっとけ。
— Testosterone (@badassceo) March 19, 2019
こういった人々は、ストレスで行き詰まっている現状を打破するというエネルギーや考え自体を持っていません。
日々の生活で満たされていないからこそ、誰かを声高に批判!そのときだけはカタルシスを覚えるのです。
批判中毒者のできあがり。
モンスタークレイマーも、批判中毒者の一種と捉えていいでしょう。
批判ばかりする人の心理⑤「ニヒリストにあこがれている」
ニヒリストとは、皮肉を好んでいう人達のこと。
人を批判しておとしめたいというよりは、

批判している俺って格好いい
というスタンス。
素直になったり、自己開示をするのが苦手な人は、ニヒリストになりやすいかもしれません。
毒舌家、ブラックジョークを好む人などは、ニヒリストと称されます。
口が悪いわりには、悪意がないこともあります。
【人生を危うくさせる「ヤバい口癖」の記事は▼】

批判ばかりする人の心理⑥「敵意帰属バイアス(認知の歪み)によるもの」
物事を客観的に捉えることができず、主観的な捻じ曲げ方をしてしまう人が一定数います。
この手のタイプは総じて、認知の歪みを持っているもの。
認知の歪みを、心理学の世界では敵意帰属バイアスと称します。
敵意帰属バイアスについてのわかりやすい例があったので、引用させていただきます。
この認知の歪みを、心理学では「敵意帰属バイアス」という。それは、他者の言動を敵意に帰属させる、つまり敵意を持っているからだとみなす認知傾向の歪みのことである。
人から何か言われた時、そこに勝手に敵意を感じ取って、
「こっちのことを見下している」
「自分の方がよくできる(知っている)と見せつけてきた」
「こっちのことを嫌っている」
「自分のことを排除しようとしている」などと悪く解釈する認知傾向である。
このようなタイプの人は、相手の何気ない言葉や態度にも敵意を感じ取り、時に親切心に基づく言動でさえ勝手に敵意を感じ、敵意を向けてくる相手に対して報復する攻撃的な行動を示す。
被害妄想的なこじれ方をして、他者を攻撃するというのです。
さらに同じサイトから引用を続けましょう。
相手の何気ない言葉や態度にも敵意を感じ取り、時に親切心に基づく言動でさえ勝手に敵意を感じ、敵意を向けてくる相手に対して報復する攻撃的な行動を示す。
AさんとBさんの間で起こった出来事で言えば、Bさんが
「指図してきてウザい」
「自分の知識をひけらかして、嫌らしい」
「手際が悪いなとバカにしていた」などのように、Aさんのことを悪く言い触らす。BさんはAさんに悪意があったと本気で思い込んでいるのである。だからややこしい。
善意や親切心を一方的に「敵意を自分へ示してきた」と曲解し、他者批判を始めるのが敵意帰属バイアスの恐ろしいところなのです。
【参考記事▼】

批判ばかりする人の心理⑦「強烈な劣等感がある」
「虐げられてきた」という自覚がある人は、何かに噛みつくことが癖づいていることも…。
劣等感が強い人は、心が満たされません。
あなたのあら探しをしては、悪口ばかりを言ってる人は、強烈な劣等感を抱えています。
他人のあら探しをする人は、自分に自信が無くて、誰かを批判することで自尊心を保とうとしているだけ。
今の自分が受け入れられず、それを自分のせいにもしたくないから自分以外の欠点を見つけ出しているのです。
— アドラー心理学サロン(アドサロ) ポジティブ心理学サロン (@PositiveSalon) August 26, 2019
自信のある人は、心に余裕があるため、やたらと人を批判しないもの。
反対に強烈なコンプレックスを抱えている人は、無意識に様々な対象を批判します。
しかし批判を続けても、根強い劣等感が解消されることはありません。
【参考記事|自己愛他罰型の的になりやすい自罰者向けの記事▼】

批判という行為は全てNGなのか?
批判する人が全て悪いのかといえば、もちろんそんなことはありません。
世の中には建設的な批判があります。
・相手のことを思っての批判 ・仕事の質を高めるための批判 |
などには意味があります。
こうした批判を行う上でのルール。それは
・感情的にならないこと ・人格批判をしないこと |
ということ。
もうひとつ付け加えるならば、批判で誰かが傷ついた際にしっかりとフォローを入れることでしょう。
批判は刃物と同じで、人を傷つけることもできれば誰かを助けたりすることも。
全ては使い方次第。そして操る人次第ということですね。
【感情的な人格攻撃と批判を繰り返す「クラッシャー上司」の記事は▼】

ライカー(liker)とヘイター(hater)とは?
米イリノイ大学心理学科のジャスティン・ヘプラー博士らは、さまざまなトピックに関する人々の反応を調査し、機関誌「Journal of Personality and Social Psychology」に発表した。
その結果、顕著な傾向を示す2種類の人々がいることがわかった。
何でもポジティブに受け止めて好きだという「ライカー(liker)」と、何でもケチをつけて嫌う「ヘイター(hater)」である。それが建築に関することであれ、ヘルスケアに関することであれ、ライカーは何の外部情報を与えられなくてもほとんどのトピックを肯定的に評価し、他方でヘイターはすべてを否定的に捉えた。
出典:全てを批判せずにはいられない。特に理由もなく何でも嫌う人がいる。オンライン上ではその傾向が顕著に表れる(米研究) ガラパイア
アメリカのイリノイ大学心理学科に在籍するジャスティン・ヘプラー博士の研究によると、あらゆることに批判的スタンスをとるヘイター(hater)という人達がいることが判明。
これら一部の被験者は、好き・嫌いの気質によるバイアスにより、特に理由もなく、良く知らないトピックを嫌ったり(あるいは好んだり)している。
出典:全てを批判せずにはいられない。特に理由もなく何でも嫌う人がいる。オンライン上ではその傾向が顕著に表れる(米研究) ガラパイア
こちらの研究によれば、何か理由があるから批判するのではなく、気質によって理由もなく批判しているとのこと。
先天的な批判者という称号を与えられてもしかたないほど、ヘイター(hater)は批判に依存した人生を送るのです。
【自己愛が強すぎる人、7人と接した筆者の体験談は▼】

ライカー(liker)とヘイター(hater)が出す脳内物質
当然ながら、人の長所を発見できる人ほど好かれますし、短所ばかりを指摘する人間ほど嫌われます。
幸福感に包まれると、オキシトシンが脳内で分泌されます。また感謝の念が生まれると、セロトニンが分泌。
これらは幸せな人間関係を築く上で欠かせません。ライカー(liker)の脳内ではオキシトシンやセロトニンが、良いバランスで分泌され続けています。
一方のヘイター(hater)は、ノルアドレナリンやアドレナリンを多く分泌。
悲しみを感じた際に出るのがノルアドレナリン、興奮した際に分泌されるのがアドレナリンです。
悲しい思いをしたあとに、そのストレスを起こりながら批判によって表出、そのあとまた悲しくなるという悪循環から逃れられない人もいるでしょう。
感情は伝染します。「幸せに暮らしたい」と常に意識して行動している人が、周囲からも愛されるのは当然。
反対に「むしゃくしゃするから、とりあえず批判しよう」という人は、疎まれがちです。
【部下への「もの言い」が強すぎる上司についての記事は▼】

批判ばかりする人(ヘイター)の末路&付き合い方
度を過ぎる批判を続けていると、やがて周囲から人がいなくなります。
最初は

むやみに批判ばかりしない方がいいんじゃない?
と助言してくれる人もいます。
そこで言動を改善できる人は、他人の言葉に耳を傾けられるタイプ。
素直さがあるため、コミュニケーションが成り立ちます。
しかしヘイター(hater)の多くは、批判の矛先が己に向くことを極端に嫌がります。もっと正確に言うなら、自身が批判されることを極度に恐れているのです。
こういった人達は、素直に頭を下げたり

言いづらいことを伝えてくれてありがとう
と感謝することができません。
よって年齢を重ねるごとに孤立していき、寂しさを募らせて、ますます批判に明け暮れる生涯を送ります。
ヘイター(hater)からライカー(liker)に変われそうな人には、本音を話すことも大切でしょう。
しかし根っからのヘイター(hater)は、少しアドバイスするだけで逆恨みし、百倍返しであなたに襲いかかることもあるので要注意。
口が達者なヘイター(hater)ほど、まくしたてるような反撃を選択。
この手のヘイター(hater)は、相手を気遣う発想がまるでなく、全力で叩き潰しにきます。
それは無意識の自衛なのかもしれません。
自身の弱さと向き合えていない人ほど、他罰、他責、外罰という傾向が強いです。

この人は変わるのが難しそう…
と感じたら、容赦なく距離をとってください。
あなたの大切な時間をヘイター(hater)に捧げる必要は全くもってありません。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
【尋常じゃないキレ方をする「自己愛憤怒」に関する記事は▼】

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