先日あるイベントに行ったときのお話。
イベント自体は興味深く、最後までみなさん集中して聞いている印象を受けた
最後に10分ほど質疑応答のコーナーが設けられていたのだが、ある女性が勢いよく挙手。
彼女は、長々と話し出し、
客席の人達の多くが

この人、一体何に対して質問したいんだろう…?
と感じている様子。
それは質問というよりも、己が今思い悩んでいることを、次から次へと思い出し話している印象だった。
時間制限があったため、登壇者は

恐らく、こういうことについてこの人は聞きたいんだろうな
と予測を立てて回答。
すると質問者の女性は

そうじゃないの!
語気を荒らげて遮り、また語り出すことに。
しかし先ほどの質問に輪をかけて、何に対して尋ねたいのか皆目わからないのだ。
舞台や会場には、しらっとした空気が流れ「これ一体どう処理するの?」という困惑感が満ちあふれていたのは明らか。
そして質問者は「もういい!」と激怒して最終的に会場から出て行ってしまったのだ。
脳内が散らかった状態で、わかりやすく話す事は困難。
ここからは憶測になりますが、きっと、あの質問者の女性は普段のコミニケーションでも一方的な話し方をしてしまっているのではないかと感じた。
聞き手の脳内にはたくさんの???が浮かび、最終的には「なんでわかってくれないんだ!」と激怒し、お互い後味の悪い関係になるそんなパターンを繰り返してきたのではないだろうか?
したがって、質問が下手な人は、
共通認識がないまま、話し続けるので、一方的な語りになります。
それに加え、多くの場合は、
話が長い、回りくどい、着地点が見えない、言い訳が多い、思いついた順に話すなどの語り方が顕著です。
ご自身の質問、語りを、今一度、チェックしてみてください!
— 川上貴裕によるレトリカ教採学院(教採塾)講座ツイート (@ksjLiveTweet) November 18, 2020
質問する側が考えを整理できていなければ、尋ねられた側も何にどう答えていいのか不明。
円滑なコミニケーションは、自分の脳内をしっかりと言語化して表現するところから始まるのかもしれないと感じた出来事だった。
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