「全人口のおよそ5分の1は存在する」といわれるHSP。
Highly Sensitive Personはが持つ繊細さは、武器になる要素です。
HSPは芸術活動に向いていたり、作家や小説家に適正があるという説も。
他の人より微細なことが気になる。物事に容易に圧倒される。内面が複雑化している。気にしすぎ、と言われ続けて自己評価が低くなっている。(一部抜粋)
人口の15%〜20%いると言われるHSP。作家に多いらしいけど、自分もそうだって知ってこれまでの色んなことが腑に落ちたよ。— 風島ゆう (@u_kazeshima) February 9, 2019
これまでにふたつの作家を育てるカルチャースクールに通ったHSP歴約40年の筆者が、その経験を元に「HSPと作家」というテーマで語っていきます!
なぜ小説家養成塾に通おうと思ったのか?
昔から文章を書いたり、頭の中で空想することが大好きだった僕。
「空想や楽しい妄想を作品にしたい」という思いが、むくむくと大きくなっていきました。
誰に見せるわけでもなく、短編小説のようなポエムのような、カテゴリーのわからない短文を綴っておりました。
ふと目にしたコンテストに、気まぐれで応募することに。
それは運良くある出版社が主催するポエトリー大賞。
そこで小さな受賞することができたこともあり、創作への興味が俄然高まったのです。
ネットで検索した結果、通える範囲の場所に2つの小説家養成スクールがあると判明。
【参考記事|HSPの生き方とは?適職は?】

ひとつめに通ったスクールは?|HSPならではの直感…
HSPは、過敏すぎる感覚の持ち主。
僕が大切にしているのは、初めての場所に行ったときの肌感覚。
これまで不動産屋に案内された家でも、「すばらしい雰囲気」と直感が働いたところにしか住みませんでした。
直感を信じて選択したところは、必ず相性が良かったです。
ひとつめの小説家養成スクールへ足を踏み入れた瞬間に、僕が感じたこと。
それは

ギスギスしている…
ということ。
しかし、創作に興味が強かった僕はこのときの直感を無視して、入会を決めたのです。
HSPの僕がひとつめのスクールを辞めた理由
クリエイターの世界は、芸術家肌の人が多数います。
ひとつめのスクールの講師は、まさにアーティストタイプ。
素晴らしい実績を持つものの、傲岸不遜が服を来て歩いているような人間。
僕が入会した際、同期に当たる人が数名いました。
授業を受ける前、入会者はひとりひとり、自己紹介をしていく流れに。
僕と同期の男性(四十路を少し過ぎたくらいの年齢)が、

最近はスポーツジムで筋トレにはまっています!
と爽やかに挨拶しました。
すると講師の顔色が如実に変わったのです。
吊るし上げられる同期!HSPの僕は気分が悪くなり…
講師の男性は、同期の男性の自己紹介を「おい!ちょっと待て」と制しました。
そしてこんこんと「運動をするやつはろくな作品を書けない。今すぐジムを退会しろ。その空いた時間で創作せよ」と説教を始めました。
不意打ち攻撃にあった同期の男性は、真っ青で涙目。
このとき教室には数人の先輩スクール生がいたのですが、彼らは

先生の発言はいつも正しく素晴らしい!
とばかりに、うんうん頷いているのです。
僕はその光景を目の当たりにして、気分が悪くなりました。
「このスクールは悪いものにとり憑かれている」と確信した僕は、初回だけで通うのをやめました。
酒乱の社長が牛耳る会社に勤務した経験があった僕は、HSPがこういう場所にい続けると、ろくなことにならないとわかっていました。
半年分の入学費はもったいなかったですが、今考えても英断だったと思います。
【参考記事|酒乱の社長に嫌気がさしてHSPの僕が会社を辞めたいきさつ▼】

HSPの僕は、ふたつ目のスクールに通うことに
スキールを辞めてからしばらくして、もうひとつのスクールに通うこととなりました。
ひとつめのスクールで、いきなりつまづいたため「次は大丈夫かな?」という不安がなかったわけではありません。
まずは体験入学をして、それから決めようと思いました。
恐る恐る足を運ぶと、講師の先生がにっこりと笑顔で迎え入れてくれました。
ふたつめのスクールは、ひとつめとは異なり温かい雰囲気に包まれているのがすぐ伝わりました。
生徒が書いてきた小説に対して、みんなで意見を言い合うのですが、講師の方の進行が巧みで笑いが絶えません。
すぐに「このスクールへ入ろう!」と、決めました。
講師の先生から仕事をいただけることに
こちらのスクールで講師を務めておられた先生は、小説だけでなくゲームシナリオライターのお仕事もされていました。
適正のある生徒には、編集者を紹介したり、仕事を振ることも積極的にされていた先生。
僕もあるとき

あなたに向いている仕事があるんだけど、どう?
と声をかけていただきました。
単発ではありますが、そのご縁でゲームシナリオのお仕事をさせていただくことに。
僕は今でも、このときのご恩に感謝しており、「自分もこういう人格者になれたらいいな」と考え、今も目指しています。
クリエイターとしても人間としても魅力的で、この講師の先生が「嫌い」という人は恐らくいないでしょう。
それくらい素敵な方でした。
【参考記事|HSPとモテとの関係を男性目線の体験談で▼】

HSPの僕が作家養成スクールに通って感じたこと4つ
最後にHSPの僕が作家養成スクールに通って、感じたこと4つを包みか隠さず語ります。
これから通おうかと迷われているHSPの人は、参考にしていただけると嬉しいです!
HSPの僕が作家養成スクールに通い感じたこと①「HSPの生徒は結構いる」
授業を受け続けていると、好きな作家の好みなどがわかり、生徒同士で仲良くなることがあります。
僕は警戒心の強い方なので、すぐにべたっと距離を縮めませんが、何人かとよく話すようになりました。
その中で数人「この人は多分HSPだな?」と思う人がいたのも確か。
僕は衣類についているタグのチクチクが超苦手。
この話をした際に「私も同じです!」とおっしゃった人は、普段から内心「この人HSPっぽいな」と感じていました。
作家養成スクールのHSP率は、一般社会よりも高めです。
ちなみにそのHSPさんは、出会って数年後、見事に小説家デビューされました。
他人を喜ばせるのが大好きで、神経がとても細やかな方。
HSPの特性を作品に活かされている感じがしました。
作家は作品を通して、ユーザーを楽しんでいただく仕事。
HSPさんは他者に喜んでもらうことが大好きなので、やはり向いていると思います。
HSPの僕が作家養成スクールに通い感じたこと②「創作の話をたくさんできるのが嬉しい」
今まで創作に関する話をたくさんしたかった僕。
しかしそれを実現する機会がほとんどありませんでした。
作家養成スクールは、当然ながら創作の話を存分にしたい人が集まります。
創作活動について話せるだけで、とても幸せでした。
たっぷり会話を楽しんだあとは、創作意欲がわいてきました。
HSPは波長の合わない人に無理やり合わせると、かなり疲弊します。
反対に波長の合う人との、お互いが楽しめる会話は活力源になることが、スクールでの会話を通して実感しました。
言ってほしくないことや、やってほしくないことの不文律をお互い理解できているHSP同士の交流は、ストレスがなかったです。
【参考記事|HSPは疲弊する前に絶対眠った方がいい▼】

HSPの僕が作家養成スクールに通い感じたこと③「自己愛の強い人が多い」
ひとつめのスクールは、講師が自己愛モンスターでした。
パワハラ告発を受けても、しかたないほどの傍若無人ぶり。
自己愛系なのは講師だけではありません。
これはふたつめのスクールにいた人なのですが、マウンティング癖があったり、他の人の作品が評価されるとやたら攻撃をしかける男性がいたのです。
自己愛をこじらせている人は、どのコミュニティーでも己がトップでないと納得しません。
実力で劣っている場合は、あらゆる手を尽くして相手を引きずり下ろそうとします。
表現の世界は、承認されたくてしかたない人が集まるもの。
HSPとこの手の自己愛が、最悪の相性なのはいうまでもありません。
【参考記事|HSPの天敵である癖が強くて厄介な人▼】

HSPの僕が作家養成スクールに通い感じたこと④「一方的に話す人が多い」
割合でいうと、自己愛系が2割、HSP系が3割から4割弱、どちらでもない人がいて、残りの1割はひたすら自分の話をするタイプでした。
何回か聞き手になることがあったのですが、すさまじかったです。
彼ら彼女らは、しゃべりながら次に話したいことが思い浮かぶようで、ポジティブに表現すれば「頭の回転が速い」のでしょう。
しかし他者の気持ちを理解するスタンスがまるでありません。
もしかしたら、アスペルガーや発達障害の傾向があったのかもしれないですね。
【参考記事|会話泥棒の多くが発達障害である件▼】

【参考記事|一方的に話す人は発達障害かも?▼】

HSPさんは作家養成スクールに通う前にブログ、SNSで要チェック!体験入学も忘れずに
創作がしたくて、たまらなかった僕は、慎重さを忘れてひとつめのスクールに通おうとしました。
今振り返ると、もっと情報収集をしておいたら良かったと感じています。
そののち、ひとつめのスクールにいたモンスターティーチャーのSNSやブログをあとからチェック。それらしき片鱗が、わんさかありました。
自己愛他罰型の人は、基本的に反省をしません。正確にいうと性質上、己を省みることができないのです。
過去に「スクール生がいかに無能か?」や「いかに自分が優秀か?」について言及しているSNSを発見。
これをチェックせずに入ろうとして僕の行動は、軽率すぎましたね。
ふたつめのスクールの講師をされていた、小説家兼ライターの先生は、もしかしたらHSPだったかもしれません。
確かめる術はないですが、合評の際に進行をしながら、発言していない人に話を振ったりとにかく物事を俯瞰で捉える力が高かったです。
そして人当たりが柔らかく物腰が穏やか。
僕はふたりの講師しか知りませんが、HSPの人はクリエイティブ面だけでなく、人間的にも波長が合う先生かを重視した方がいいです。
まかり間違っても自己愛系講師のターゲットにされないよう気をつけてくださいね。
カルチャースクールは楽しみを見つける場所。
そこで病んでしまっては元も子もないですが、HSPと相性が最悪の人達も一定数いるのは確かですのでご注意を!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
【参考記事|自己愛系からターゲット視されやすいタイプとは?▼】

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