あなたは、毎日良質な睡眠を取れていますか?
- 頭の中で様々な考えが浮かび、よく眠れない
- 日中や仕事中にうとうとしてしまう
- 睡眠時間が長く、「時間を無駄にした」と罪悪感を感じる
人よりも情報や感情の処理が多いため、脳が疲れやすいHSP……。
睡眠の悩みを抱えている人は、多くいます。
しかし、安心してください。
長時間寝てしまったり、考えすぎてしまう自分を責める必要は全くありません。
実は「よく寝る」のって、あなたの心身の健康を守ってくれている、とて重要なものなのです。
あなたがベッドに入って「すやすやと心地よく眠りにつき、すっきりとした気持ちで起きる」ことができるように。
今回は、「罪悪感を感じなくていい理由」「良質な睡眠の必要性」「刺激の回避の仕方」などの記事をご紹介していきます。
HSPがよく寝るのが当然な理由
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く、繊細な気質を持った人」のことです。
感覚的な刺激に対して、無意識的・反射的に反応する脳の「偏桃体」の機能が人よりも働いているため、刺激に強く反応し恐怖や不安を感じやすいことが、研究でわかっています。
- 人の気持ちを敏感に察知し、共感しやすい
- 物事を深く考える
- 些細な刺激に対する感受性が強い
という特徴があり、常にアンテナを張って日常生活を送っているので、気疲れしやすいのです。
良質な睡眠を取ることができれば、自律神経が整い「深い睡眠(ノンレム睡眠)」が得られ、体内の修復・回復を促すホルモンが多く分泌されます。
結果、脳の疲労も休まりストレスからの回復や耐性も向上する効果もあります。
つまりHSPにとって、心身ともに疲労を回復させる「よく寝ること」は、あなたにとっていい影響を及ぼすのです。
そもそも、必要な睡眠時間は人それぞれ違うもの……。
「長時間、寝てしまった」からといって、そこだけに着目してはいけません。
繊細なあなたが日常生活を快適に過ごすために、必須と知っておきましょう。
HSPがショートスリーパーを目指してはいけない?!
「ショートスリーパー」は、短時間睡眠体質と呼ばれるもので、6時間未満の短眠者を指します。
短い睡眠でも健康を維持でき、日中も眠くならず元気に過ごすことが可能です。
自由に使える時間がたくさんあるなんて、憧れますよね。
しかし、安易にショートスリーパーを目指すのは危険です。
カルフォルニア大学の研究で、ショートスリーパーは遺伝子に変異が起きたものだとわかっています。
つまり、短時間睡眠で良好なコンディションを維持できるかは、遺伝子によって決まるのです。
変異遺伝子を持っていない人が、無理に睡眠時間を削ってしまうと、心身の健康を害してしまいかねません。また普段のパフォーマンス自体が落ちる残念な結果を招くことさえあります。
ショートスリーパーはロングスリーパー型HSPと相性が良くない!?
ショートスリーパーは「外交的」「行動的」「短気」「自信家」の性格の人が多いと言われています。
必ずしも、全てのショートスリーパーに当てはまるわけではありませんが、睡眠時間は性格との関係が深いとされているのも事実。
逆にロングスリーパーには「内向的」「ストレスを抱えやすい」「心配性」「物事をじっくり考える」性格の人が多い傾向にあるとされています。
HSPの人が、長時間の睡眠で脳の疲労やストレスを解消する理由も、頷けますね。
つまり、ショートスリーパーの人とHSPは真逆の性格。
繊細な感性を持つHSPとは、相性があまり良くないとされています。
短民型非HSPとは、一定の距離を意識
ここまでだと、HSPのロングスリーパーの人には、何のメリットもないように感じてしまうかもしれません。
しかし、HSPが病気などではないように、ロングスリーパーもショートスリーパーも、それぞれの『個性』なのです。
自分と違う点を比べて、落ち込む必要は全くありません。
双方に良い面があることを、忘れないようにしましょう。
しかし短民型非HSPの人にとって、HSPの繊細な気持ちを理解しにくく、知らずのうちに傷つく言葉を発してしまうこともあるようです。
無理に分かり合おうとするのは、より「気疲れ」してしまう原因になります。
「あなたの心の平穏を保つ」ことを第一に、心地よい一定の距離を意識してみましょう。
睡眠不足に陥る4つの要因
HSPの人が睡眠不足に陥る4つの要因について解説しましょう。
当てはまるものがあるか、チェックしてみてくださいね。
①刺激を防げていない
小さな刺激でも、疲弊してしまうHSP。五感が敏感なHSPも少なくありません。
- 視覚
- 聴覚
- 嗅覚
- 触覚
- 味覚
から、様々な刺激を受け取ってしまいます。
まずは、あなたが「何の感覚が敏感で、刺激を受け取るのか」を探求し、把握することが大切です。
たとえば、夜に交感神経を高める「お酒」を控える。
コーヒーなど、カフェインの含まれているものを避けるなども、一つの手段です。
ブルーライトによって目に刺激を与える、スマートフォンやPCは見ないなど、可能な限り「刺激」を回避し、ストレスを溜めてしまわないようにしましょう。
②アウトプットできていない
HSPは、様々な情報を受け取るので「インプット」が多く、刺激過多になりやすいです。
夜「疲れているのに、眠れない」「頭が冴えてしまう」原因になります。
- 自分の気持ちをノートに書く
- 親しい友人に話す
など「アウトプット」を心がけ、日常で受けた刺激を外に流しましょう。
ここで、ひとつ注意点があります。
アウトプットとして、友人と話をする場合、話を聞く側専門になってしまうと「インプット」でより疲れてしまう要因に……。
まずは「聞いてほしいことがあって」とあなたから話を切り出し、気持ちを聞いてほしいことを伝えましょう。
しかし、自分の話ばかりでは関係も崩れてしまいます。
あなたの心が軽くなったあとに、「そっちは最近どう?」と相手にも言葉をかけること
でお互い気持ちよく過ごせます。
HSPが睡眠時間確保のために意識する2つのこと
③アイテムで刺激をケアする
刺激を予防するのも大切ですが、疲労を回復させる「ケア」をすることも忘れてはいけません。
部屋の電気を暗くして、好きな音楽をかけて、ゆっくり過ごしたり……。
40度くらいのぬるま湯のお風呂に浸かることも、質の良い眠りに効果的です。
ベッドに入る1時間~2時間前にお風呂に入ることで、副交感神経が優位になり眠りにつきやすくなります。
気持ちがほっとするような、好きな香りのアロマを炊いてみるのも良いですね。
1日の刺激を解放するように、自分を労わってあげましょう。
④SNSで同じ性質の人と繋がる
周りの環境に、理解してくれる人が少ないと生きづらさを感じてしまいますよね。
近くに共感してくれる人がいない場合は、「SNS」を通じて同じHSPと繋がるのも手です。
見えていないだけで、世の中には自分と同じような悩みを抱えている人は多くいます。
その事実を確認するだけでも、あなたの気持ちは軽くなるはず。
「感じたこと」や「好きなこと」を、安心して発信できる居場所を確保しましょう。
もし、SNSで繋がった友人が悩んでいた場合、共感力が高く、やさしいあなたは相手に元気が出る言葉をかけられるかもしれません。
それは、あなた自身にも「かけられる言葉」かも……?
新たな発見があるかもしれませんよ。
刺激を受けすぎた日はたっぷり眠ろう
いかがでしたでしょうか?
HSPの人は、自分が繊細なことには気がついていても、「どのような刺激が負担になるのか」まだまだ理解できていない人も多くいます。
まずは「自分を責めてしまうこと」をやめて、少しずつ知っていくことからはじめてみましょう。
人の気持ちばかり考えてしまうあなたが、まず何よりも大切にするべきことは「自分の気持ち」「心地よさ」だと、覚えておいてくださいね。
こちらの記事が、あなたが快適に日々を過ごす手助けとなりましたら、幸いです。
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