10代の頃の僕は、とにかく疲れきっていた。
高校時代は、学校にいるときのほとんどが過緊張状態。学校が終わり、自宅にたどりついた時のHP(ヒットポイント)はゼロに近い。
自室に入ると、安堵感から制服のままベッドに倒れこみ、コンタクトレンズをつけたままの状態で、朝まで眠った。
僕には兄弟がいたが、彼は外交的でショートスリーパー。例えるなら明石家さんまさんみたいなタイプだ。エネルギッシュに生きている兄弟に、正直引け目を覚えていた。
周囲の同級生も10代ゆえ体力がすごくあり、眠らずオールで遊ぶなどしていた。
おはようございます☀
今朝はすっごく動きたくなくて2度寝してました😅遅番だからいいよね
家に帰ってから余裕もって好きなことできる体力が欲しい!それかそんな余裕もってある仕事がしたい!
— しょうちゃん (@shochan_HSP) November 23, 2020
一方僕は1日最低8時間以上眠らないと、体にわかりやすい不調が出てしまう体質。
バイトをしても、長時間働いていると、すぐパフォーマンスが落ちるため、内心、自分自身に失望していた。
会社勤めをしてみたが、ヘトヘトくたくたの日々。会社から帰ると何をする気も起こらない。シャワーも浴びず布団へ直行そのまま朝まで眠る毎日。
同僚と比べて「やっぱり自分には根性がない」と怒りを覚えた。
体力が続かなかったので、会社を辞めてフリーランスになる決心をしたのが30代半ば過ぎ。
この頃、自分がHSPであると知り「生き方自体を変えた方がいい」と気づき始めていた。
フリーランスは、スケジュール管理が知財だ。眠れるだけ眠ろうと考え、十分な睡眠をとってから仕事に取り組むことにした。
疲労が出たら、お昼に短時間の仮眠を取ることもよくあった。
これまでに持っていた精神論を、捨てて肉体さすがにもう限界だと思ったら、どんな状況でも休むように変更。
その結果、飛躍的に生産性が上がり、休日を必要とせず、毎日のような働ける体を手に入れて現在にいたる。
必要だったのは他者との比較ではなく、自分の性質を知ること。
すなわち自分のトリセツを知った上で、それに合った働き方を見出すことだったのだと、アラフォーになってようやく理解したのだ。
HSPという概念を世の中に広めてくれた、エレイン・アーロンさんには感謝してもしきれない。
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