「陰キャラは女性にモテない」「暗い性格の男は女性から見向きもされない」という声を、耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
これについて、まず疑問を呈したいと思います。そもそもこの説は、本当に正しいのでしょうか?
日本テレビの水卜麻実アナウンサーが、あるテレビ番組で「好きな男性のタイプ」を聞かれた際、闇を感じさせるタイプの男性が好みだと明かし、話題になったことがあります。人生に悩んでいそうな男性に対して励ましたくなる、という趣旨の発言だったと報じられています(出典:週プレNEWS)。
「闇を感じる男性が好き」というカミングアウトは、なかなか思い切ったものです。裏を返せば、明るい男性ばかりが女性から支持されているわけではない、という事実が浮かび上がってきます。女子アナといえば、モテの世界では花形といえる存在。そんな水卜アナの発言に、共感を覚えた女性は少なくなかったようです。
この記事では、世間的に「暗い」と評されがちな男性に、なぜ女性から一定の需要があるのかを解説します。後半では、「暗さゆえにモテない……」と悩んでいる男性向けに、改善のヒントもお伝えします。
先にお伝えしておきたいのは、暗いと評される男性でも、女性と良好な恋愛関係を築けるチャンスは十分にある、ということです。
性格の明暗と心理学の関係について詳しく知りたい方は、[世界的に有名な精神科医・心理学者25選(性格心理ラボ)]もあわせてどうぞ。
「暗い=内向型」という心理学的な整理
本題に入る前に、少し心理学的な補助線を引いておきます。
「暗い」と一括りにされがちな性格の背景には、心理学でいうところの「内向型(Introvert)」の気質が関係していることが多いと考えられます。カール・グスタフ・ユングは、人間の性格を「内向型」「外向型」という軸で捉える理論を提唱しました。内向型の人は、外部からの刺激よりも自分の内側の思考や感情に意識が向きやすく、大勢でのにぎやかな場よりも、少人数でじっくり話せる環境を好む傾向があるとされています。
アメリカの作家スーザン・ケインは、著書『内向型人間の時代』の中で、内向型の人が持つ「静けさの中でこそ発揮される強み」について論じ、世界的な反響を呼びました。物静かであることは、決して弱さや魅力の欠如を意味するわけではなく、思慮深さや集中力の高さといった強みと表裏一体である、というのがその主張の核です。
つまり「暗い」と評される男性の多くは、単に内向型の気質を持っているだけであり、それ自体は魅力の欠如を意味しないということです。ここを押さえたうえで、具体的な女性心理を見ていきましょう。
【朗報】すべての女性が「明るい男性」を好むとは限らない
まず押さえておきたいシンプルな事実として、すべての女性が明るい男性を好むわけではありません。
明るいとは言いがたい男性でも、他の魅力があれば女性と良い関係を築くことができます。「自分は明るい性格じゃないから、女性に見向きもされない」という思い込みは、早めに手放してよいものです。明るくなくても、パートナーと安定した関係を築いている男性は、世の中にたくさん存在します。
そもそも日本人男性は「暗い」と言われやすい?
日本人男性は、海外の文化圏と比較して物静かで内向的な傾向が強い、と言われることがあります。海外旅行に出かけると、その違いを実感する人も多いようです。アメリカ人やラテン系の男性は、感情表現が豊かで社交的な国民性を持つと言われることが多く、それと比較される形で、日本人は「真面目でシャイな国民性」と見られがちだという指摘があります。
もちろんこれは文化的な傾向の話であり、個人差が大きいことは言うまでもありません。「日本人男性だから暗い」と決めつけるのではなく、あくまで一つの文化的な背景として捉えておくのがよいでしょう。
モテない男性の口癖と改善策については、[非モテの原因はその言動!モテない男の口癖10選&改善策]も参考にしてください。
暗い人・暗い男性を好む女性心理7つ
暗い人、暗い男性の全員に、恋人がいなかったり未婚だったりするわけではありません。「暗い性格」と評価されやすい男性を、積極的に好む女性は確実に存在します。彼女たちがどのような心理で、暗いと言われる男性を好きになるのか、7つに整理して解説します。
心理①思慮深さに惹かれる
瞬発力に優れている人ほど、衝動的な発言をしやすい傾向があります。考えるより先に言葉が出てしまうことで、意図せず相手を傷つけてしまう可能性も否めません。
反対に、物静かなタイプの人は「この発言をして相手を傷つけないだろうか」と、一呼吸置いて考える癖がついていることが多いものです。この思慮深さは、暗い男性にとって大きな武器になります。思いやりを求める女性からは、むしろ高く評価されやすいポイントです。人見知りな男性が、実は蓋を開けてみるとかなり思慮深かった、というのは「暗い男あるある」のひとつかもしれません。
心理②静寂が心地よい
物静かな男性は、はしゃぎすぎることがほとんどありません。女性が落ち込んでいるときや、黙って一緒にいたいときに、相手が無神経に騒いでしまうと、一気に距離を置かれてしまうこともあります。「沈黙は金」という言葉があるように、共に静かな時間を過ごせるということ自体に、大きな価値を感じる女性もいます。
心理③落ち着きを感じる
大人の男性を求める女性にとって、落ち着きがあるかどうかは重要なポイントです。せかせかと落ち着きのない振る舞いは、未成熟な印象を与えがちです。指で机をトントン叩いたり、しきりに貧乏ゆすりをしたりする男性よりも、どっしりと構えている男性に魅力を感じる女性は少なくありません。
ちなみに、一方的に自分の話したいことだけを話し続けてしまう男性は、明るい・暗いとは別の軸で「騒がしい」というマイナス評価を受けやすい傾向があります。陰があって落ち着きのある男性は、特に年下の女性から支持を集めやすいと言われています。
一方的に話し続けてしまう人の心理については、[一方的に話す人の心理10個と対処法9つ(対人トラブル研究室)]で詳しく解説しています。
心理④ミステリアスさに惹かれる
一定数の女性は、謎めいた男性に惹かれます。何でも話してしまうおしゃべりな人は、一緒にいて楽しい反面、「底が浅いかも」という印象を持たれてしまうこともあります。
一方、自分のことをあまりアウトプットしない男性は、「深みがあって渋い」というプラスの評価を得やすくなります。スルメのように、時間をかけて味わい深さが増していくタイプの魅力です。ミステリアスな男性に一度惹かれた女性は、長期にわたってその魅力に惹かれ続けることも珍しくありません。「何を考えているかわからない」という不安を与えすぎるのは逆効果ですが、「私の知らないことを考えていそう」というポジティブな余白を残せると、モテにつながりやすくなります。
心理⑤自分の軸を持っている
「暗い」というのは、一般的にはマイナスに捉えられやすい要素です。しかし、どれだけ周囲からそう評価されても、自分自身のスタンスを変えない男性は、女性から見て魅力的に映ります。
対外的な評価に一喜一憂しない、確固たる軸を持っている人は、「派手さはないけれど、ブレない強さを持った人」という印象を与えます。こうした男性は、他人からの承認を得るために自分を偽るような振る舞いを好みません。その潔さが、ある種の男らしさとして評価されることもあります。
心理⑥専門的な知識・こだわりの豊かさ
特定の分野に深く没入するタイプの男性は、客観性を欠きすぎると引かれてしまうこともありますが、一方で「マニアックな知識が豊富でステキ」と感じる女性も一定数存在します。
同じように専門的な趣味を持つ女性であれば、その気配を敏感に察知して距離を縮めてくることもあります。もし互いの好きなものが共通していれば、長く付き合えるパートナーに発展する可能性も十分にあります。
心理⑦裏表がなく安心できる
物静かなタイプの人は、周囲に合わせて過剰に自分を演出することが少ない分、「裏表がない」「素のままでいてくれる」という安心感を与えやすい傾向があります。常に場を盛り上げようとするタイプの人と比べて、素の自分を見せてくれている、と感じやすいのです。この安心感が、長期的な信頼関係の土台になることもあります。
暗い男性がモテるために必要なこと7つ
「暗い男性は、何があっても絶対に女性にモテない」という説には、あまり信憑性がないことがわかっていただけたのではないでしょうか。ここからは、暗いと言われがちな人が、今よりもモテ度を高めるための具体的な工夫を7つ紹介します。
工夫①話を聴く
聞き上手がモテやすいというのは、よく知られていることです。物静かなタイプの人は感情が安定していることが多く、聞き役に徹するのが比較的得意な傾向があります。女性が話し終えるまで、口を挟まずに聴き切ることができる男性は、それだけで信頼を得やすくなります。落ち着いた雰囲気で相手を安心させ、満足いくまで話してもらうことを意識してみましょう。
工夫②ネガティブな発言を控える
「暗い男性=ネガティブな性格」というイメージを持たれがちですが、決してそうとは限りません。物静かで一見暗く見える人でも、身近な人からは「実はよく笑わせてくれる、楽しい人」と評されることも珍しくありません。
もし物静かな人が、必要以上にネガティブな発言を繰り返してしまうと、女性だけでなく同性からも距離を置かれやすくなります。「悪気なくネガティブな発言が多い」と自覚がある人は、意識してその頻度を減らしていくとよいでしょう。
人を遠ざけてしまう口癖については、[人が寄りつかなくなるヤバい口癖10選&改善方法実例]も参考にしてください。
工夫③清潔感を意識する
暗い性格の男性に恋人ができることはあっても、清潔感が全くない男性に恋人ができることは、まずありません。清潔感は「あれば加点」の要素ではなく、恋愛の土俵に立つための最低条件と考えたほうがよいでしょう。
物静かなタイプの人は、自分の内側の世界に意識が向きやすい分、身なりへの客観的な視点が抜け落ちてしまうこともあります。最低限の清潔感は、意識して保っておきたいポイントです。
工夫④明るめのコーディネートで中和する
「暗い」という印象を持たれること自体は、決して悪いことではありません。ただし、その上でファッションまで暗い色でまとめてしまうと、「暗さの掛け算」が起きて、重たい印象になりすぎてしまうことがあります。
性格そのものを変える必要はありません。服装だけ、明るめのコーディネートで軽やかさを演出してみるのがおすすめです。白を基調にした服はさわやかな印象を与えやすく、上を白、下を黒にするような組み合わせも効果的です。
工夫⑤自分の世界に自信を持つ
物静かな男性は、マニアックな世界に没頭する傾向が強めです。しかし周囲の声を気にしすぎるあまり、自分がマイノリティであることに引け目を感じてしまう人もいます。
これは、少しもったいないことです。多くの人が知らない知識を豊富に持っていることは、むしろ誇るべき強みです。自信を持って振る舞う男性には、女性も魅力を感じやすくなります。
工夫⑥ギャップのある行動を見せる
たまにでかまいません。物静か・大人しいという印象を、あえて裏切るような行動を見せてみましょう。ふとしたタイミングで面白いことを言ってみる、思い切った行動に出てみる、といった形で構いません。
女性はギャップのある一面に心を動かされやすいものです。「そんな一面もあったんだ」と思わせることができれば、「静かだけど面白い人」という新しい印象を得られます。
工夫⑦小さな積み重ねを言葉にする
物静かなタイプの人は、コツコツと努力を積み重ねるのが得意な一方、それをアピールするのが苦手な傾向があります。日々の小さな積み重ねを、さりげなく言葉にして伝えることも意識してみましょう。
「派手さはないけれど、着実に物事を進める人」という印象は、長期的な関係を考える女性にとって、大きな安心材料になります。
地味で暗めだが、実直な男性は良きパートナーになりやすい
物静かで地道にコツコツと物事に取り組めるタイプの男性は、結婚生活でも良きパートナーとして力を発揮しやすい、と言われることがあります。
反対に、自己主張が強く、他責的で、指摘されるとすぐに反発してしまうようなタイプは、家庭を築くうえでは難しさが出やすいと感じる人も少なくないようです。物事に対する取り組み方を、長距離走タイプと短距離走タイプに例えるとわかりやすいかもしれません。
もちろん、これは一般的な傾向の話であり、性格だけで結婚生活の良し悪しが決まるわけではありません。ただ、派手さはなくても安定した働きを見せてくれる男性は、パートナーとして安心感のある存在になりやすい、とは言えそうです。
「暗い人」の魅力が特に光る5つのシチュエーション
ここまで女性心理とモテる工夫を紹介してきましたが、「暗い」と評されがちな性格が、具体的にどんな場面で強みに変わるのかを、もう少し掘り下げてみます。
シチュエーション①相手が落ち込んでいるとき
誰かが悩みを抱えているとき、必要なのは元気づける言葉よりも、まず黙って隣にいてくれる存在であることが多いものです。物静かなタイプの人は、無理に場を盛り上げようとせず、相手のペースに合わせて寄り添うことが得意な傾向があります。にぎやかな励ましよりも、静かに背中を支えてくれる安心感の方が、心に残ることは少なくありません。
シチュエーション②大人数の集まりの中で
大勢が集まる場では、声の大きい人・話題を回す人に注目が集まりがちです。しかし、その輪の中でじっくり話を聞き、要所要所で的確な一言を挟む人の存在は、実は多くの参加者の記憶に残ります。「あの人、あまり話さないけど、いつもいいこと言うよね」という評価は、まさに物静かな人ならではの強みです。
シチュエーション③長期的な関係を築く段階
交際初期の高揚感が落ち着いたあと、関係を長く続けられるかどうかを左右するのは、日々の安定感です。感情の起伏が少なく、一貫した態度で接してくれる人は、長期的なパートナーとして安心感を持たれやすくなります。付き合いたての勢いよりも、3年後・5年後も変わらずそばにいてくれるかどうかを重視する女性にとって、物静かな安定感は大きな魅力になります。
シチュエーション④トラブルや困りごとが起きたとき
予期せぬトラブルが起きたとき、感情的にまくし立てるタイプよりも、冷静に状況を整理して対処できるタイプの方が、頼りにされやすいものです。物静かな人は動揺していても表に出しにくい分、いざというときに落ち着いて動ける人だと見られやすい傾向があります。
シチュエーション⑤自分の趣味や世界に没頭しているとき
好きなことに没頭している人の姿は、性別を問わず魅力的に映るものです。物静かなタイプの人が、自分の好きな分野について語るときだけ表情が生き生きとする、というギャップは、周囲から見て意外性のある魅力になります。ふだん多くを語らない人だからこそ、熱を持って語る瞬間とのコントラストが際立つのです。
よくある質問
Q. 暗い性格は生まれつきのもので、変えられないのでしょうか?
内向的な気質は、ある程度は生まれ持った傾向によるものだと考えられていますが、それは「変えられない」ということとは異なります。ユングの理論やスーザン・ケインの主張が示しているのは、内向型の気質そのものを無理に外向型に変える必要はなく、その気質を活かした振る舞い方を身につければよい、ということです。話し方や身なりなど、行動レベルの工夫は、性格の根本を変えなくても十分に調整可能です。
Q. 暗い人と付き合うと、会話が続かないのではと不安です
会話量の多さと、関係の深さは必ずしも比例しません。物静かな人との会話は、量よりも質を重視する傾向があります。最初はペースがつかみにくく感じても、信頼関係が築かれるにつれて、少ない言葉で深く通じ合えるようになるケースは多く見られます。
Q. 暗いタイプの男性からアプローチされたら、どう対応すればいいですか?
物静かなタイプの人は、自分から積極的にアプローチすることが苦手な場合があります。そのため、小さなサインを見逃さず、こちらから話しかけるハードルを下げてあげると、関係が進展しやすくなります。焦らず、じっくり時間をかけて距離を縮めていくスタンスが、双方にとって心地よい関係につながりやすいでしょう。
Q. 明るい性格に無理に変えようとするのは逆効果ですか?
無理に性格を変えようとすると、かえって不自然な振る舞いになり、相手にも違和感を与えてしまうことがあります。性格そのものを変えるのではなく、服装や話し方、清潔感といった「行動レベル」の工夫を重ねる方が、無理なく印象を改善しやすいというのが、この記事全体を通じてお伝えしたいポイントです。
まとめ|あなたの「暗さ」は強みに変えられる
明るさと暗さは、どちらもプラスにもマイナスにも転じうる性質です。もう少し本質的な言い方をすれば、明るい・暗いというのは、あなたという多面的な人間の、ほんの一部分を切り取った評価にすぎません。
サイコロは6つの面を持っていて、そのうちの1つの面だけでサイコロ全体を語ることはできません。他の5面があってこそのサイコロです。ある一つの特徴だけにフォーカスして「明るい」「暗い」と決めつけてしまうこと自体が、そもそも少しもったいない見方だと言えます。
あなたのことを「暗いだけの人」と捉えたい人には、そう思わせておいて構いません。そういう見方をする人は、あなたのことをきちんと観察し、理解しようとしていないだけです。あなたの魅力に気づける人は、必ずあなたを多面的に見て判断してくれています。
他人の評価に一喜一憂することなく、今のあなた自身に自信を持ってもらえたらと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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