話をぶん取る会話泥棒の原因と厄介な心理|聞き上手なHSPの天敵!アスペ疑惑⁉

対人トラブル研究所
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話を横取りされて、不愉快な思いをした経験はないでしょうか。「会話泥棒」は、意外と身近に多く潜んでいます。SNS上でも、会話泥棒に困っているという声は少なくありません。

一度や二度ならまだしも、常習的な会話泥棒とのコミュニケーションは、じわじわと消耗します。この記事では、なぜ会話泥棒になってしまうのか、その心理と対処法、そして自分自身が会話泥棒になってしまわないための直し方について解説します。

会話が一方的になる人全般の心理については、[一方的に話す人の心理10個と対処法9つ]もあわせてご覧ください。

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会話泥棒・話題盗人の心理8つ

なぜ会話泥棒になってしまうのか、実例を挙げながら心理を分析していきます。

①常に場の中心でいたい

我が強い人、自己中心的な人に多い心理です。自分以外の人が輪の中心になっていると、すぐに苛立ちを感じてしまいます。強引に自分の話を始める人もいれば、巧みに誘導しながら、いつの間にか会話の中心に収まっている人もいます。

②親しい人間がいない

さびしさが背景にある会話泥棒のパターンです。家族や恋人、親友など、話をしっかり聞いてくれる人間関係に恵まれている人は、会話泥棒になりにくい傾向があります。話したい欲求が強いのに、聞いてくれる相手が見当たらない状態が続くと、誰かと話す機会を得たときに、堰を切ったようにマシンガントークが止まらなくなってしまうことがあります。そして、そのほとんどの場合、周囲から敬遠される結果につながってしまいます。

このパターンについては、[HSPが燃え尽き症候群に陥りやすい理由と対策]で紹介した「感情の消耗」の裏返しとも言えるかもしれません。

③自分のトーク術への過大評価

客観性が欠けている人に多い心理です。自分の話が人を喜ばせる力を持っていると思い込んでしまうことで起きる、すれ違いと言えます。話術がそれほどなくても、自分は話し上手だと思い込んでいる人は、実は少なくありません。どれだけ話が上手くても、求められていない場面で自分本位に話し続ければ、疎まれてしまいます。

「会話」とは、二人以上の人間が互いに話したり聞いたりして、共通の話を進めていくことを指します。一方「スピーチ」は、集まった人の前で一方的に話すことです。この違いを見失うと、会話の場であるにもかかわらず、誰も求めていない一方的なスピーチを始めてしまうことになりかねません。

④承認欲求が強い

幼少期から十分に承認されてこなかった人には、「誰かに認めてほしい」という気持ちがずっと残り続けることがあります。こうした心理から、会話の機会を「自己表現の絶好のチャンス」と捉えてしまい、結果として会話泥棒になってしまうことがあります。会話は本来、自己表現の場というより、双方向のコミュニケーションです。目的や価値観がすれ違ったままでは、会話自体が成立しにくくなってしまいます。

⑤せっかちすぎる

気が急いてしまい、話をゆっくり聞くことができないタイプの心理です。会話は本来、ラリーのように「相手が話し終わるまで待つ」のが暗黙のルールですが、せっかちな人は、話の起承転結でいう「起」や「承」の段階で割り込み、自分の話を始めてしまいます。主導権を急に奪われた側は、げんなりしてしまうものです。

⑥場を盛り上げようとしている

これは自己中心的なタイプとは異なり、他者を思っての行動です。しかし、コミュニケーションの技術が伴っていないと、空回りしてしまいがちです。「誰かを喜ばせたい」というサービス精神自体は素晴らしいものなので、試行錯誤を重ねていけば、好まれる会話のスタイルに近づいていける可能性があります。

⑦相手に心を許し、甘えている

コミュニケーションスキルがないわけではなく、会話相手への依存心が強すぎて、幼児的な甘えが表に出てしまっているタイプです。「この人になら、好き放題話しても怒られないはず」という考えが根底にあります。相手によって会話の仕方が大きく変わりやすいのが特徴です。

⑧相手のことを下に見ている

もし会話相手を尊重していれば、会話泥棒になるはずがありません。「この人になら、会話の主導権を奪っても問題ない」という無意識の見くびりが根底にある場合があります。会話のあとにもやもやが残る相手には、そもそも敬意を持たれていない可能性があります。劣等感の強い人ほど、誰かを見下すことで自分を保とうとする傾向があるとも言われます。このタイプは、反論や注意をしても改善が見込みにくく、表面上は穏やかに接しながら、少しずつ距離を取っていくのが現実的な対応になります。

自己愛の強い人からターゲットにされやすいタイプについては、[なぜHSPは自己愛者に狙われるのか?]もご覧ください。

会話泥棒と発達特性の関係

東京都自閉症協会の解説によると、アスペルガー症候群の傾向がある人は、自分の関心があることについて、相手の興味にかかわらず一方的に話してしまう傾向があるとされています。関心のある話題について知識が豊富で話しやすい一方、相手の反応をモニターすることが苦手で、相手が困った表情をしていても気づきにくいことが関係していると考えられています。話が飛びやすいのも特徴の一つで、相手に理解しやすいよう配慮することが苦手なために、自分の関心の赴くままに話題が変わっていくのではないか、と説明されています。

アスペルガー症候群とは、乳幼児期から見られる発達障害の一種で、対人コミュニケーションや社会性に関する特性を伴います。自閉症に近い特性を持ちながら、言葉の発達に遅れが見られないのが特徴とされ、オーストリアの小児科医ハンス・アスペルガーが報告したことから、その名前がつけられました。

まくしたてるように話してしまう会話泥棒的な傾向の背景に、こうした発達特性が関係している可能性は、一つの視点として知っておいてよいでしょう。ただし、話が一方的になる人がすべて発達特性を持っているわけではなく、あくまで可能性の一つとして捉えることが大切です。

発達障害の特性については、[発達障害っぽい漫画キャラ10選]も参考になります。

会話泥棒への対処法5つ

①なるべく反応しない

会話泥棒の多くは、自分が主役になり、周囲が反応してくれることを期待しています。望まない状況であれば、無理に大きな反応を返す必要はありません。「へえ」「ふうん」「そうなんだ」といった、感情の乗らない相槌を淡々と返してみましょう。

②とりあえず褒める

承認欲求の強い会話泥棒には、「すごいね」と褒めておくのも一つの対応です。望んだ反応が得られれば、案外あっさり満足して会話を切り上げてくれることもあります。

③話題を変える

相手が強引に話題を変えてきたら、同じように話の流れを変えてみましょう。根負けせずに続けられれば、相手が「対抗してくる、話しづらい相手だ」と感じ、次第に話しかけてくる頻度が減っていく可能性があります。ある程度のエネルギーを要する方法です。

④スマホを操作する

やや露骨な方法ですが、会話を奪われたと感じた瞬間にスマホを取り出すのも一つの手です。「今の話には興味がない」という意思表示になり、相手が話を切り上げるきっかけになることがあります。

⑤相手の背景を想像してみる

会話泥棒は、生まれつきそうであるわけではなく、何らかの経験を経て今の話し方になっていることがほとんどです。「この人にも、何かこじらせた経験があったのかもしれない」と想像してみることで、少し穏やかな気持ちで接することができるかもしれません。捉え方を変えるだけで、感じるストレスの量は変わってきます。

自分が会話泥棒にならないための直し方4つ

アルコールが入ったり気分が高揚したりすると、誰でも一時的に会話泥棒になってしまう可能性があります。会話泥棒は、決して他人事ではありません。

①人に興味を持つ

意識のベクトルが自分に向きすぎることが、会話泥棒の根本的な原因です。他者への興味が持てれば、自然と最後まで話を聞けるようになります。他者への興味は、そのまま敬意にもつながっていきます。

②深呼吸をする

せっかちさから会話泥棒になってしまう人は、話を聞いている間、意識的に呼吸を整えてみましょう。心拍数が上がると、人は興奮しやすくなります。ゆっくりとした呼吸を心がけることで、平静を保ちやすくなります。

③相手に質問を返す

質問は、会話における「パス」のようなものです。「あなたはどう思う?」と、相手にも話す機会を渡す習慣をつけることで、自然と会話にラリーが生まれます。会話は独占するものではなく、参加者みんなが楽しめてこそ意味があります。

④相手を主役として立てる

会話泥棒になりやすい人の多くは、無意識に「自分が主役だ」と思い込んでいる傾向があります。「今は相手が主役だから、自分は出しゃばらないでおこう」という意識を持てるようになると、自然と改善に向かっていきます。

まとめ|会話を回せる人は、圧倒的に好かれる

会話泥棒よりも、場をうまく回して、みんなに話す機会が行き渡るよう配慮できる人の方が、圧倒的に好まれます。テレビの司会などで場を回すのが上手い人を見ていると、自分も話しながら「あなたはどう思う?」というパスを、意識的に周囲へ送っていることに気づきます。「今いるメンバーで、どうすれば一番場が盛り上がるか」を、常に考えているのでしょう。

生きている限り、会話する機会は毎日のように訪れます。その一回一回を大切にし、奪い取るのではなく、周囲に与えられる話し方を、少しずつ意識してみてください。

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