ネット上で「INFJ(提唱者)は、歪に自己愛が肥大したナルシストのターゲットにされやすいのでは?」と、ささやかれています。
筆者のかぜの帽子は、HSP気質のINFJ。過去に「自己愛ホイホイ」と称されるほど、自己愛者のターゲットになった経験を持ちます。
そういった経験をもとに「なぜINFJが自己愛系ナルシストのターゲットになりやすいのか?」その理由を列挙します。
①性善説である
INFJはお人よしで性善説な人が多いです。
そして悪性ナルシストはその真逆。つまり凹凸がぴったりと合うため、ロックオンされやすいというわけですね。
ナルシストは最初に相手が喜ぶプレゼントをすることで、距離を詰めるのを得意としています。
欲しているものを受け取ったINFJは「なんていい人なんだろう」と感動して、上機嫌のようのわんこのように尻尾パタパタ状態になり、それを見たナルシストが「陥落させるのは、たやすい」と舌なめずりしていることがよくあります。
INFJは、人の中に「良い部分を見よう」とする傾向があります。
そのため、自己愛の強い人間が巧妙に優しさを装って近づいてきたとしても、
「この人にもこういう温かい一面があるんだな」と、その一瞬を“本質”と誤解してしまうことがあるのです。
また、悪性ナルシストは相手を「観察」する能力に長けており、INFJの好みや弱点を素早く見抜きます。
たとえば──
・努力を認めてくれる
・深い話をしてくれる
・本音を引き出してくれる
など、INFJが求めていた“心のつながり”を最初から的確に提示してくるケースも。
そこで完全に気を許してしまうと、やがて支配的・搾取的な関係へとすり替わっていく…というのがよくあるパターンです。
性善説的な人間観はINFJの美点である一方、相手を“信じてしまうまでの早さ”には少し注意が必要かもしれません。
②刺激を魅力と勘違いする
自己愛の強い人間は「俺以上に魅力がある人間なんて、この世に存在しないでしょ!?」と尊大な態度をとりがち。
それを目の当たりにしたINFJが「こんなに押しが強いなんて、すごい人にちがいない!」となることも。
悪い意味で自己肯定感がべらぼうに高いナルシストが少なくありません。そういった刺激だらけの人間に一瞬、魅力を感じてしまい取り込まれてしまうことがあるのです。
INFJと親和性の高いHSP気質の女性が、オラオラ系のDV男に押し切られ洗脳されることがありますが、悪い人間のダークなオーラはある意味で魅力的に映るのかもしれません。
INFJはもともと平穏で穏やかな人間関係を好みますが、そのぶん「自分にはないものを持つ人間」に強く惹かれることがあります。
強気な態度、自己主張の強さ、場を支配するエネルギー。
それらがまるで“リーダーシップ”や“カリスマ性”のように見えて、一瞬で引き込まれてしまうことがあるのです。
また、INFJは「この人、何か裏がありそうだ」と気づきながらも、
「それでも自分はこの人の“よい面”を見つけられるかもしれない」と思ってしまう傾向もあります。
この“希望的観測”が、自己愛的な人物との関係をずるずると続けてしまう一因になりがちです。
特に恋愛関係では、最初の強烈な“押し”やスピード感を、**「運命的な出会い」**と錯覚してしまうことも。
INFJとHSPが共通して持つ“感情の深さ”は、刺激の強さを「相性の良さ」と誤認させてしまうことがあるのです。
③利他心の強さを見抜かれる
INFJは利他の心がかなり強いです。「誰かのために尽くしたい」「困っている人の力になりたい」と本心から考えている方も少なくありません。
こういった精神性自体はとても素晴らしいものなのですが、人を疑わない心根の優しい人ほど絶えず「さて、誰から搾取しようかな?」と考えているずるい自己愛者に利用されやすい性質というのを忘れてはならないのです。
利他心がだだ漏れの人は、漏れないようにある程度、コントロールすることが求められますね。そういった制御こそ、INFJにとっての自衛になるでしょう。
INFJは、誰かが苦しんでいたり困っていたりする姿を見ると、放っておけない性格です。
「この人の力になれるなら」と、自分の時間やエネルギーを差し出すことに抵抗がありません。
むしろ、それが自分の存在価値だとすら感じることもあります。
しかし、この「与える姿勢”を悪用する人間」が現れると、状況は一変します。
相手は最初こそ「助けられる側」のポジションを取りますが、徐々に要求が大きくなり、
INFJが疲れてきてもおかまいなし。
「こんなにしてあげたのに」と言おうものなら、逆に罪悪感を抱かされる──。
そんな逆転現象が、繰り返し起こるのです。
INFJが本来の優しさを守りながら生きていくには、「どこまでなら差し出せるか」を自分で把握しておくことが大切です。
利他心を“コントロールする”ことは冷たさではなく、**「継続的に人に優しくするための術」**なのだと、自分に許可を出してあげてください。
最後に
INFJが自己愛系の悪性ナルシストに利用されやすい理由を挙げました。
悪性ナルシストは、したたかです。
人を魅了する外見を備えており、頭がよく回る人も少なくありません。
だからこそINFJ側も、そういったずるくて搾取的な人間の性質を理解して、しっかり対策を練ることが求められますね。
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