あなたには大嫌いな人、苦手な人が何人いますか?
実はその中の何割かは反面教師にできます。嫌い度、苦手度が高いほど、反面教師化しやすいかも?
僕にはこれまで絶対的反面教師といえる人間が4人存在。
彼ら彼女らから、たくさんのことを勉強しました。
今回は様々な反面教師から何をどう学び、自己成長につなげていけばいいのかを語ります。
反面教師ってどんな意味?
私が遭遇した反面教師の具体例を挙げる前に、まず意味について解説します。
悪い見本として、反対に見習うべきようなもの。また悪い面の手本。悪例 |
これが反面教師の意味です。
なりたくはないけど、ああなってはいけないというお手本や基準になりうる、そういう認識でOKです。
毛沢東が広めた「反面教師」
反面教師というワードを夜に広めたのは、毛沢東です。
中国共産党中央委員会主席の彼は、少数の間違っている人たちが中心になってできる組織について指摘。
反面教師という言葉は、1957年の演説で使用されました。
間違った行動をしている権力者が見本となった場合、それを見習う人たちが出たら間違いは広まりばかり。状況の改善をばかるために、まず間違った人たちを孤立させます。
これによって悪い人たちの影響を遮断することができるわけですね。
次に間違った考えに染まった人たちに、正しい教育を行います。これにより組織全体が良い方向へ先導。
中心的存在であった間違い人たち、「彼らは反面教師である」と多くの人たちが認識することで、組織は発展を遂げる、というのが毛沢東の考えでした。
みんなの反面教師はどんな人?
反面教師は各々違うはず。みなさんの反面教師がどんな人か見ていきましょう。
友人知人にも何人かいるが立派な経歴を持ってる人は尊敬と羨望の眼差しで見ている。でも立派な経歴あっても攻撃的で自己顕示欲を拗らせて人を見下す気満々の人はわたしの中で全て打ち消されます。わたしも自己顕示欲が強いので反面教師にします。おはようございます
— 冥土のめいめい (@bipo2baby) March 1, 2019
【閲覧注意】
留学で遊んでばかりの人の末路について自身が見てきた人を参考に書きました。
反面教師ができる内容なので留学を控えている人は見てください。https://t.co/bRe0KN3rLj— 相互フォロー (@shoTOEIC810) February 28, 2019
なんかめちゃ理不尽な暴言吐かれた無理絶対優しい人になろう反面教師
— ena (@dog_kkkn) March 1, 2019
昔、ある社長さんに『10期生き延びることができたら相手にしてやる』と言われた^^;
その会社は既に存在しないが(爆)反面教師としては最高に機能してくれている。
若者にあんなこと言うもんじゃない。会社潰してからも、人はいろんなところで出くわすのです。
— 元営業マン@最強説 (@fulltimegogogo) March 2, 2019
反面教師にしてるのに時々
親と似た一面が出てきて怖い— みなみちゃん (@tokyo___23) March 1, 2019
こうして見ると、かなり様々なケースがありますね。
アリとキリギリスのキリギリス的な生き方を反面教師にする人もいれば、身近な親が反面教師になる人も。
「見下してくる人」というのは、反面教師になりやすいですね。
見下されたときに嫌な思いをした人ほど、
誰かに同じような気持ちを味あわせたくない…
と思うものです。
威張っていたり、横柄な人間はわかりやすい反面教師になるでしょう。
僕の人生に良い影響を与えた4人の反面教師
僕は三十代後半のアラフォーですが、これまでの人生を振り返ったときに大きな影響を受けた4人の反面教師が存在しました。
男性、女性の反面教師がいましたので、各々解説していきます。
人生に影響を与えた反面教師Aさん
彼は僕にとって人生最大の反面教師と表現しても、過言ではありません。
彼は僕よりも年上。一時期、Aさんを慕い色々なことを教えてもらっていたことがありました。
Aさんは悪い人ではありません。魅力があるため、たくさんの人が集まります。しかしAさん特有のクセの強さを目の当たりにした人たちは、距離を置き始めました。
最終的にAさんは孤立してしまいました。
反面教師Aさんから学んだこと
Aさんはとにかく悪口や愚痴が大好き。その場にいない人の悪口で盛り上がることもしばしば。
悪口は麻薬みたいなもの。依存性が高く、習慣化しやすいのでかなり危険です。
Aさんはしゃべり上手。聞いていると、話術に引き込まれます。ある日、僕は下記の2点に気づきました。
・Aさんが得意なのは言葉たくみな誰かをおとしめるトークである ・彼は実際の出来事をアレンジし、自分が悪くないというポジションを確立しながら話す |
時間が経過するにつれて、彼は人望を失いました。誰もAさんに本音を語らなくなっていく様を、目の当たりにしました。
Aさんからは
人の悪口への依存は生産性がない。やがて人が離れ身を滅ぼす |
例え話術が巧みでも、誰かをバカにしたり、攻撃するようなことばかりを言っていれば、人は離れていくものです。
これは間違いありません。
人生に影響を与えた反面教師Bさん
Bさんは年上の女性。僕が20代のときに働いていたスーパーにいるお肉屋さんの古株でした。
勤務初日から、その職場はピンとした空気が張り詰めていました。
「何が原因なんだろう?」と思った僕は、少ししてから理解したのです。
みんながBさんの顔色を伺うように仕事をしているのは明らか。お肉屋さんのトップのポジションにいるのは主任の男性です。
彼は穏やかなものの、どちらかといえば押しが弱いタイプ。
あとで知ったのですが、主任はまだ赴任してから日が経っておらず、それまでもずっと現場を仕切ってきたのはBさんだということでした。
上機嫌な人の多さが、業績に良い影響を与えると記した記事があったので引用します。
職場にポジティブな空気ができている場合、生産性も高く、創造的な仕事ができやすい。数学者のマルシャル・ロサダは、10年間にわたって、業績のいいチームと悪いチームを研究した。そして、その膨大な数学的モデルに基づき、ビジネスチームに成功をもたらすためには「メンバー間のポジティブな相互作用とネガティブな相互作用の比率」が、最低でも2・9013対1でなければならないことを突き止めた。これは「ロサダライン」、または「3:1の法則」と呼ばれている。
ネガティブな感情表現を打ち消すのには、その3倍ポジティブがいるのです。
誰かを嫌な気持ちにさせてしまうお天気屋がひとりいるだけで、損益は計り知れません。
反面教師Bさんから学んだこと
Bさんはとにかく感情的。
機嫌が良いときは「おはよう!!」と満面の笑みで、仕事場へやってきます。
しかし不機嫌なときは、終始眉間にシワを寄せていました。
そんなとき彼女の矛先は、入って間もない僕に向かってきました。
嫌われていたといよりも、八つ当たりしやすかったのだと思います。上機嫌なときは、感じよく話しかけてくれましたし、優しくしてくれました。
Bさんが休みの際は、職場がとても和やかな空気に。
攻撃的な言動が多かったBさんは、スーパーで最もえらい立場にある店長に楯突き、最終的には別店舗へと飛ばされていきました。
今考えると、感情をコントロールできない何かをお持ちだったのかと思います。
Bさんからは
自分の機嫌の良し悪しで、その場の空気を乱すのはNG。気持ちのコントール術の獲得は必須 |
ということを学ばせていただきました。
人生に影響を与えた反面教師Cさん
Cさんは男性です。職場の先輩でした。どんな人かといえば、機関銃のように話し続けるタイプ。
Aさん同様に、しゃべるのはお上手でした。
言葉をアウトプットする機会がそれだけ多いので、伝え方やしゃべりのテクニックもだんだんと磨かれていったのでしょう。
ただしCさんの語りは人を喜ばせるのではなく、自分が気持ちよくなるためのものだったのです。
反面教師Cさんから学んだこと
ここまで読んでいただいたら、このあと書くことを想像しやすかもしれませんね。
僕は彼から
人の話をしっかり聞くことの大切さ |
を学ばせていただきました。
自分の言いたいことを一方的に話す行為は、相手のエネルギーと時間を搾取しているのと同じ。
つまり眼前の相手に対して敬意を払っていないのです。
人間は、誰でも話を聞いてもらいたい生き物。悦に入れるおしゃべりは、とても楽しいでしょう。
だからといって独りよがりはいけません。
あくまでフィフティーフィフティーを心がけるのが大切。相手にたくさん話してもらった方が、色々な情報を取り入れることができます。
会話は対話。スピーチと同じような独りしゃべりは、相手を疲弊させてしまいます。
人生に影響を与えた反面教師Dさん
Dさんは少し年上の女性。とにかくこだわりが強い人でした。
ファッションセンスや芸術的な感性をお持ちで、見るからにアーティスティックな方。
自らをデザインする術に長けており、気品あふれる女性でした。
反面教師Dさんから学んだこと
Dさんはアーティスト気質と記しましたが、それが芸術的分野などで発揮される場合はプラスに働きます。
アーティストというのは完璧主義を求めるもの。
正解はひとつしかない!
という信念を持っています。
Dさんは何かと衝突が絶えない人でした。
自分の価値観を周囲に押し付けます。そして思い通りに動かないとブチ切れるのです。
Dさんから攻撃を受けた人は、全員離れることに。
彼女は完全にトラブルメーカーとして扱われていました。
僕がDさんから
自分の価値観を押し付け、誰かを変えようとしてはいけない |
ということを学ばせていただきました。
「自分が絶対正しい」「他者の行動が間違っているから正してあげないと」
こういった考えの根っこにあるのは、他ならぬ傲慢さなのです。
【関連記事|自己愛の強い他罰人間から攻撃されがちな自罰の人向けの記事▼】
【重要】反面教師を変えようとしてはいけない
これは身を持って僕が体験したことですが、反面教師さんの行動を変えようとしても良いことはありません。
全員とは言えませんが、多くの人から反面教師と目される人たちは自己愛が強いナルシストやエゴイスト。だけど繊細で短所を指摘されたくない人という性質を持った人が大半です。
一度、Aさんに対して勇気を出して「あなたの行動はみんな嫌がっているので、改善された方がいいですよ」と進言したことがありました。
すると、ものすごく怒り狂ったのです。
恐らくあれは自己愛性憤怒と呼ばれるものだったと思います。そこへ触れると長くなるため、自己愛性憤怒の話はまだ別の項目で記します。
どうしても反面教師に物申したいときは
それでも反面教師に何か伝えたくてしかない、という人がいるかもしれません。
そういった人たちは、伝え方に注意してくださいね。
いきなり本題に入ると、彼ら彼女たちは激怒します。
私ごときがこんなことをお伝えするのは、差し出がましいのですが…
くらいに自分のポジション下げをしておくと、ちょうどいいかも?
彼らは主導権を握ったり、優位に立つことが大好き。負けず嫌いの人も多いですね。きっと本能的なものなのでしょう。
高確率で反論してくると思いますので、そのときに受け止める用のクッション言葉を用意しておいてください。
おっしゃることは、とてもわかります
たしかにそういう面はありますね
となど相手の発言を一度、肯定する表現が効果的。
これはアメリカで生まれた「アサーション・トレーニング」という概念を理解すれば、実践しやすくなります。
反面教師は確かに鬱陶しい!だけど学びは多い
「反面教師と24時間365日、同じ部屋で一緒に過ごせますか?」と尋ねられたら
1億円やると言われても断る!
というのが僕の本音。
しかし彼ら彼女らは、本当にたくさんのことを教えてくれます。
反面教師をうらむまでいくと、冷静に見ることは難しいでしょう。
しかし心理的に距離をとれれば、「ここが間違っているのか」「ここがみんなから嫌われる原因なんだ」と冷静に分析するのが可能に。
今、大嫌いな人間や苦手でたまらない人が職場にいる人も多いはず。
くれぐれも精神的に巻き込まれないでくださいね。
あいつを思うと夜も眠れない!
あの人のことを考えるだけでムカムカする…
というレベルに達すると大変!
早い段階で紙に書くなどして脳内整理した方がいいでしょう。
正直いえば、反面教師の人たちを大好きにはなれていませんが(笑)、でも感謝の念は生まれつつあります。
渦中にいる人からは「簡単に言うな!」と言われそうな内容ですが、心の距離はコントロールが可能。
時間はかかるかもしれませんが、やがて
あの人を反面教師にできたことがプラスに働いている
と実感できる瞬間が必ず訪れます。
反面教師のバリエーションが多いほど、学べることも増加。
僕の場合は4人の反面教師から、教訓を学びました。
みなさんも頭に来る人間がいたら、少し角度を変えて「この人、反面教師になるかも?」と考えてみてください。それだけでかなり心が楽になりますよ。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
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