笑いはボケやツッコミより『フリ』に注目|お笑い用語フリの実例5つ

お笑い
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会話を最後まで聞いて、何もなかったら

でオチは…?

と、つい聞いちゃいますよね?

このようにオチは注目を集めやすいのですが、フリは意外と見落とされがち。

笑いをとりたい人は、オチだけでなくフリにも力を入れる必要があります。

実例を挙げながら「フリとは何か?」をお笑い的な視点から解説します。

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お笑い用語『フリ』とは何か?

2018年11月10日放送の『さんまのお笑い向上委員会』で、陣内智則さんが明石家さんまさんと「こんなLINEのやりとりがあった」と告白。

陣内に子供ができた時、まず最初にさんまに報告しなければと思い、深夜3時にLINEしたところ、「俺の後輩も結婚式でピアノ弾いて浮気して離婚したやつおったわ!」と返事が返ってきて、当然ながら「それ、ワシやないかい!」と返さねばならなくなったそう。

だがそれでは終わらず「トンビじゃなくてタカじゃない鳥なんやった?」と続き、再び「ワシやないかい!」と返したという陣内。

出典:陣内智則、さんまの「LINEハラスメント」に抗議 ザ・テレビジョン

さんまさんと陣内さんとのやり取りを抜き出してみましょう。

陣内「深夜にすみません。子供ができたので報告させていただきます」

さんま「俺の後輩も結婚式でピアノ弾いて浮気して離婚したやつおったわ!」

陣内「それ、ワシやないかい!」

さんま「トンビじゃなくてタカじゃない鳥なんやった?」

陣内「ワシやないかい!」

深夜にもかかわらず、楽しいやりとりを交わすふたり。

フリとオチはワンセット。まずこの会話のオチがどこなのかを探しましょう。「ワシやないかい」ですね。

それ、ワシやないかい」がオチ。フリは「俺の後輩も結婚式でピアノ弾いて浮気して離婚したやつおった」ですし、

同様に「ワシやないかい」がオチ。フリは「トンビじゃなくてタカじゃない鳥なんやった?」となります。

フリとはボケへのパスでもありますし、前置きや前振り的要素が強いでしょう。

ダウンタウンの松本さんは「ダウンタウンなう」にて

「笑いなんて全て伏線やからな!」と断言。

日本のお笑い史に絶大な影響を与えたレジェンドが看破した瞬間でした。

確かにフリはオチから逆算した伏線と言い換えることもできますね。

漫才など、掛け合いで起こる笑いは、フリとオチによって成り立つものが多いのは間違いありません。

上手なフリができていれば、ボケがより受けやすくなります。

反対にフリが弱ければ、良いボケでも反応がイマイチになりかねません。

B&Bの島田洋七さんが、2019年のR-1後、フリについて語った記事があったので、引用します。

笑いってね、普通は出て行ってすぐには笑わんもん。まずは「僕、学生時代、頭よかったんですよ」とか何かしらフリがあってからのオチ、回収やから、まずフリが要るわね。

出典:島田洋七が語る「R-1」で観客が悲鳴を上げたワケ

島田洋七さんもフリは、回収のための伏線と定義されていますね。

フリがない笑いってあるの?

笑いには全てフリが必要かといえば、そんなことはありません。

一発ギャグはフリがなくても成り立ちます

FUJIWARA原西さんの「俺やで!」というギャグ、サバンナ八木さんの「ブラジルの人、聞こえますか~?」は、ギャグ(オチ)だけで笑いになっています。

ピン芸人は当然相方がいないため、コンビよりもフリを作るのが難しいとされています(フリを作れないわけではありません)。

上記の二人はコンビのボケ担当ですが、ピンの人がギャガーを志しやすいのは、自然な流れといえるかもしれませんね。

ここで再び、島田洋七さんの言葉を引用します。

ネタ時間全部を笑いの時間にしようと思ったら、それは出オチよ。見た目よ。そうしたら、出てきた1秒目から笑いが起こるからね。

出典:島田洋七が語る「R-1」で観客が悲鳴を上げたワケ

インパクトの強い出オチは、フリが必要ないというわけですね。

お笑い用語「フリ」が効果的に働いているものの実例5つ

フリがない笑いも確かに存在することがわかりました。しかし大半の笑いには、フリが入っています。

何がフリで、オチに対してどのような橋渡しをしているのか見ていきましょう。

お笑い用語フリの実例①「べっぴんさん、べっぴんさん…」

「べっぴんさん、べっぴんさん、ひとつとばして、べっぴんさん」は、奥目の八ちゃんこと、岡八郎さん(オール巨人さんの師匠)の生み出したギャグ。

誰が発案者か忘れられているほど、有名なフレーズです。

フリは「べっぴんさん、べっぴんさん」でオチが「ひとつとばして、べっぴんさん」となります。

三段オチ構成ですね。

お笑い用語フリの実例②「8月これだけ暑かったら…」

「8月これだけ暑かったら12月どんだけ暑いねん」

これは誰の発案かは不明ですが、結構有名なフレーズです。つかみやくすぐりなどでベテラン芸人さんが使うと、受けそうなイメージ。

フリは「8月これだけ暑かったら」でオチは「12月どんだけ暑いねん」です。

お笑い用語フリの実例③D松本「26年間…」

下記はダウンタウンの松本人志さんと構成作家の高須さんによる「放送室」というラジオ内でのやりとり。

松本「俺は吉本から一銭も貰ったことないで。」
高須「アッハッハッハ!笑 ようそんな抜け抜けと嘘つけるわ!」
松本「26年間ずっとノーギャラですよ」

オチは「26年間ずっとノーギャラ」(あるいは「俺は吉本から一銭も貰ったことないで」)の部分。

フリは松本さんが毎年とんでもない額を稼いでいるというところですね。

お笑い用語フリの実例④D松本が光浦靖子に「ずっと…」

光浦が顔の美容に大金をかけていると聞いて。

松本「ずっとビフォーですもんね」

出典:松本人志の名言集 やるせなす☆

ブラックなボケですね(笑)

光浦さんのブサイクキャラがフリで、「ずっとビフォー」がオチです。

お笑い用語フリの実例⑤ビートたけし「馬場さんはすごいぞ…」

「ジャイアント馬場さんはすごいぞ。うつ伏せになって翼に手入れて飛行機乗るんだから」

出典:ビートたけしの金言集「“いかにデカいか、どれくらい小さいか”」 Asagei+plus

ビートたけしさんといえば、ピリリと毒のきいた笑いで一世を風靡。

とりわけ多かったのがジャイアント馬場さんネタ。

フリはジャイアント馬場さんの大きさ。オチは「うつ伏せになって翼に手入れて飛行機乗る」ですね。

【「今でしょ」の林修先生の話術を詳細に分析した記事はコチラ】

林修のラジオは話術テクニックが満載|お笑い用語フリ、例え表現を勉強!
林先生こと林修氏の話術テクニックについて分析。ラジオやyoutubuで確認可能な林先生の魅力的なトークを分解。お笑い用語の「フリ」を使っていたり、「結論→根拠詳細」の構成など、実践しやすいテクが満載です。

お笑い用語「フリ」を理解できたかテスト!

フリが何であるのかをある程度、つかんでいただけたのではないでしょうか?

これからハイレベルなフリとオチの組み合わせを、ツイッターから引用します。

一通り読んで笑ったり、感心したあとは「何がフリなのか?」を考えてみてください。

全てのフリを簡単に見つけられたら、あなたはお笑い用語である「フリの概念」を、しっかりと理解できたことになります。

自らフリとオチを言語化していただくために、画像系を多めに選びました。

では、いきますね!

最後にタイムリーなやつをひとつ!

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お笑い用語「フリ」の範囲は様々

様々な事例を挙げながら、お笑い用語のフリについて説明しました。

「8月でこれだけ暑かったら」のようにフリの部分だけを抜き出すと、普通の言葉のものも少なくありません。

ジャイアント馬場さんなど、個性が強い人はキャラクターがフリになりやすいのもわかったはず。

例えば和田アキ子さんであれば

女番長、ゴッドねえちゃん、身長174cm、酒癖が悪い、声が野太い、歌手

などがフリになりやすい要素。

笑いをとるには、オチを考えるのと同じくらいフリも重要であることが伝わると嬉しいです。

別のお笑い用語「天丼」についても、書いています。

興味を持たれた方は下記の記事もどうぞ!

お笑い用語、天丼の解説|和牛漫才、うるとらブギーズ(キングオブコント)、天狗裁き
お笑い用語の「天丼」について解説。うるとらブギーズの「サッカーの実況」、和牛の「ドライブデート」や古典落語の「天狗裁き」、「ドラえもんだらけ」業田良家の「自虐の詩」といった作品を例に挙げながら、どの繰り返しが天丼に該当するのか具体的に説明しています。

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