会話泥棒は、どのコミュニティーにも一定数存在。
遭遇したことがない人は、いないはず。
TTSSさんはもう無視するしかできひんわw めんどくさい、しつこい、せわしない、いらんことしー、自慢しー、会話泥棒。
— Kaoru (@kaoru8969) December 5, 2010
巧みに主導権を奪い、自分の欲求を満たすことに長けている【自慢型】会話泥棒の心理と直し方について解説します。
また飲みの席で「自慢話ばかりする」という噂を持つ、雨上がり決死隊の宮迫博之氏が毎夜毎夜どんな会話泥棒をしているのか実例をご紹介!
会話泥棒の実態を知ることで、具体的な対策が見えてきます。
自慢する会話泥棒へみんなどう思ってる?
自慢が多い会話泥棒に対して、巷ではどんな意見が多いのかを確認していきましょう。
今日も会話泥棒と自慢話のオンパレードを聞かされるんだろうか…嫌だなぁ…
仕事の話なんて仕事中以外あんまり聞きたくないんだけど…— 瑠妃 (@S_Geranium_) December 10, 2018
【家が金持ちボンボン男客あるある】
車の自慢
家の自慢
継いでいる家業で自分が社長という自慢
ナルシスト
会話泥棒
金の話しかしない
高級食材の話
タクシーワンメーターも乗らなかった話
キャバ嬢を金で買おうとする1番嫌いな人種。
— なつこの日記 (@unnkobotan) July 17, 2018
私の周りに一人だけサイバー出身のキラキラ女子がいるんだけど、すべての話を自分の自慢に切り替える会話泥棒なので、キラキラというよりギラギラしているように見える。
— Piela (@piela1) April 24, 2017
毒親は所謂会話泥棒で、こんな事があったと話せば「私の方が苦労した、大変だった!」「その程度の事で!」と話題を盗んで延々自分の苦労語りをする。考えてみると祖母も同じだったな。苦労アピールと自分自慢(学生時代は勉強が出来たとかスポーツができたとか)がすごかった。
— 冬子@AC(解毒中) (@toko18ac) September 15, 2018
ここで言う会話泥棒に当てはまる人の大半って、つまらない自慢を自信たっぷりに話しだしたり、毎回のように同じことを繰り返すタイプが多いから余計に質が悪い。
— EG (@EgGrinddeathpop) March 18, 2015
やはり、かなり迷惑に思っている人が多いと判明!
今日も会話泥棒に遭遇した…
あの人、自慢話しかしないわ!
といった困惑や憤りがほとんどを占めていますね。
【参考記事|母親が会話泥棒化してしまう理由&改善方法▼】
自慢する会話泥棒の心理5つ
自慢過多の会話泥棒さんの言動が、どのような心理に基づいているのか解説していきましょう。
自慢型会話泥棒5つの心理を記します。
自慢する会話泥棒の心理①「とにかく承認されたい」
承認欲求がない人はいません。
問題は承認欲求が異常に強いタイプ。
ネット上で過激なことをしてしまい炎上する人の大半は、承認されたいのに承認される人生を歩めなかった人達です。
会話の主導権を奪い、自慢話をする癖がある男性・女性は承認されたくてたまりません。
しかし欲しがれば欲しがるほど、遠のいていくのも承認の難しいところなのです。
自慢する会話泥棒の心理②「劣等感が強い」
他者と何かを比較した時点で、優越感か劣等感を覚えるのが人間という生き物。
負けず嫌いなのに、負け続けてきた人は強いコンプレックスを抱えがち。
会話中にマウンティング癖がある人も、劣等感に突き動かされています。
俺の有能さをみんなに伝えてみせる!
と思っている時点で、もう劣等感が働いています。
本当に自信がある人は、自慢話を饒舌に話すことはないですし、いつも品位と余裕があります。
自慢する会話泥棒の心理③「詳しいジャンルを語りたい」
自身が詳しいジャンルの話題になった際、つい多弁になった経験は誰しもあるでしょう。
普段は冷静に相手の話を聞ける人でも、つい己が愛してやまないことへの話題は熱がこもるもの。
ときには
ふふ…こんなにマニアックなことは誰も知らないだろう
と自慢めいたトークを繰り広げてしまうことも…。
ジャンル愛のなせるわざと捉えれば、人間味のある言動といえるかもしれません。
また話しながら
ちょっと、しゃべりすぎてるぞ…
と気づく人もいるでしょう。
もしいつまで経っても終わらないようなマシンガントークを続けるのなら、それは発達障害(アスペルガー症候群)か愛着障害の可能性があります。
【発達障害(アスペルガー)&愛着障害について書いた記事はコチラ】
自慢する会話泥棒の心理④「聞き手に好意を持っている」
意外と多いのがこちらのパターン。
隣のカップル
彼氏がずーーーーっと自慢話。
挙げ句の果てには過去に女の子にプレゼントした話をして
目的地まで歩けるやろ?20分ぐらいって言ってて、彼女さんヒールなのに。
案の定彼女さん不機嫌になって、彼は「どうしたん?」って。使ってるフォーク投げそうになった('ω')
わざとなの?ねぇ。— 今宮ぴの子 (@pompom625tn) March 24, 2019
「好きな女性に自分のことをわかってほしい」だから、つい自慢話をしてしまう。そんな男性が後を絶たないようです。
上記のツイートを見てもわかるように、聞いている女性側はげんなりすることも…。
恋愛経験豊富な男性は、女性心理を理解しているため、こういったミスを犯しません。
しかしまだ乙女心を掴めていない若者が、しばしばやってしまう間違いですね。
【関連記事|会話泥棒をしてしまい彼氏の心理にフォーカスした記事▼】
自慢する会話泥棒の心理⑤「実は自慢にも会話泥棒にも無自覚」
自慢している気もなければ会話泥棒しているつもりもないという人が少数ながらいます。
彼ら彼女らは、とんでもないナルシスト。
まずは下記の3項目をお読みください。
①みんなが自分の話を聞くのは当たり前 ②興味のない話題なら主導権を奪うのは当たり前 ③己の快楽のために自己の優位性を語るのは当たり前 |
どうやったらここまで自己中になれるの…!?
と思われたかもしれません。
しかし、このような心理の人がいるのは事実です。
傲慢なナルシストは活躍の場所を見つけた途端、大きく花開くことがあります。
自己愛が人並み外れて強くなければ生きていけない芸能界は、こうした魑魅魍魎の溜まり場。
成功を収めればスターになれますが、残念なのは成果を上げられずに、大きなこじれを起こすナルシスト。
こじれナルシストはやがてトラブルメーカーとなり、まともなコミュニケーションをとれなくなりがち。
結果、ますます自慢型の会話泥棒になってしまい孤立。
こうして周囲から人が遠のいていくのです。
【さらに会話泥棒の心理を掘り下げた記事はコチラ】
酒席の雨上がり決死隊・宮迫博之は、自慢型会話泥棒に
『アメトーーク!』などのバラエティー番組のみではなく、俳優としても活躍中の雨上がり決死隊の宮迫博之さん。
彼は誰もが認める才能豊かなお笑い芸人です。
ナインティーナインの岡村さんやバッファロー吾郎の竹若さんなど、昔から宮迫さんとなじみのある『吉本印天然素材』の仲間たちも、こぞって彼の持つ自慢癖に言及しています。
もちろん宮迫さんへの愛を持ってではありますが、竹若さんはこのようなエピソードを披露。
竹若は、雨上がり決死隊の宮迫博之の自宅で原作を読んだのをきっかけにファンになったそうで、「デビューしたてのころ、宮迫さんは家で後輩に自分の出てるテレビを見せて、『すごいやろ~』と自慢をする定例会をやていたんです。その時あまりに暇なので手元にあったベルセルクを読んだら、これが宮迫さんの自慢話よりずっと面白いんです」と作品に出会ったエピソードを話し、場内を爆笑させた。
そして「宮迫さんこそ、自慢型の会話泥棒である」とダウンタウンの松本人志さんなどの間では、もっぱらの評判。人をもやっとさせる間接自慢なるワードも登場。
SNSでさりげなくアピールする「間接自慢」。
松本「宮迫はトークではあるね。『大変でしたわぁ』って言いながら聞いてたら、結局お前の自慢やん!あるよね、小籔?」
小籔「ありますあります」(笑) #fujitv— YAIBA (@seigiyaiba) April 2, 2017
念の為申し上げておきますが、ダウンタウンの松本さんは、宮迫さんをディスっているのではありません。
宮迫さんの自慢が笑える要素だという切り口で話しています。
他の芸人さんでは、千原兄弟の千原ジュニアさんが「宮迫さんの自慢に驚いた」というトークを展開。
千原ジュニア:宮迫さん。あの人、マジで…
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:あそこまでいったら、もう見上げたもんやなって思うけど。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:普通に飲んでて、俺、ばったり偶然、店で会って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:ちょっと前に、ばったり。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:「おお、ジュニア」って、そこから飲みだして、4時間ずっと自慢話。
ケンドーコバヤシ:うん。宮迫さん、そうです。
千原ジュニア:もう、悪びれる様子もなく。「あれ?なんか自慢話みたいになってる?」みたいな空気もなく、ずーっとただただ「俺は凄い、俺は凄い、俺はあの時、これ凄かった」って、ずっと4時間。
ケンドーコバヤシ:しかも、ちょっとその時、格好よくなってんですよね。
千原ジュニア:うん。ずーっと。これ、久しぶりやけど、「これマジか?」って。
ケンドーコバヤシ:うん。
千原ジュニア:でも、マジやねん。で、さんざん、4時間たっぷり余すことなく自分の自慢した挙げ句、最後に「ぼちぼち、もう行こう、ジュニア。チッ、最後、何歌って欲しいねん」って。
ケンドーコバヤシ:ふふ(笑)
千原ジュニア:「ええ?!」って。
ケンドーコバヤシ:そういう人です(笑)
実は宮迫さんがお酒の席で行う、会話泥棒の自慢行為には、驚くべき手口が潜んでいます。
松本人志さんと放送作家の高須光聖さんによるラジオ番組『放送室』の中で、宮迫さんの自慢についての詳細が語られているのを発見。
文字起こしして、紹介しましょう。
宮迫博之自慢話「宮迫得意のゲサ行為」by松本・高須の『放送室』
まずはシチュエーションの説明から。
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の正月に放送する回の収録があったあとに、松本さん、中居さん、高須さん、宮迫さんの四人で飲みに行きました。
ここからが書き起こし。
高須「昨日、宮迫えらい酔っ払ってたやろ?俺のとこ来るなり『高須さん、昨日ガキすみませんでしたね。ちょっとガキの新年会すみませんでしたね。ああいう感じでいくのものね』って」 松本「でも宮迫、面白かったけど」 高須「そう言うねん、最初は。ほんで俺も言うてん。「いやいやいや面白かったよ、宮迫」って」 松本「あっ…はまった…」 高須「そやねん。そこで「いやいや面白かったよ」って言いました。ほんなら『確かに笑いで言うと一番でした』やて」 松本「(笑)」 高須「えっ…この30秒の間にガラッと変わったやん(笑)」 松本「(笑)」 高須「びっくりしたで!」 松本「まずあいつ自分を※ゲサしよるねん」 ※「ゲサ」は、中居氏が「卑下」を間違って表現した、自分を下げるという意味の造語 高須「ゲサしよるねん。俺が乗っかっていったら、逆ゲサしよるねん。びっくりするで。どんどん自分を上げていきよんねん」 松本「すごいわ。ベクトルがそっちの方にね」 高須「うん。そっからや。かなり宮迫がしゃべり出したんは。『正直、頑張ってきた』と。びっくりや。ほんでここはね。俺もう少し(宮迫の話に)入って行こうと思って」 松本「おもろいな。お化け屋敷感覚や」 高須「もう少し振り込もうと思って。NHKかなんかで「裸にしたい男」っていう特集があるねん。その横並びがガクト(GACKT)と藤木直人と…」 松本「ガクト(GACKT)という言葉が出てんな~と思ったけど、俺ずっと中居くんとしゃべってたから。嫌な予感がしたから」 高須「ほんまにもう俺も振り込んだから。ガアッと」 松本「俺もう「高須入ってるわ…」って思ってたもん」 高須「俺はあえて入ったのよ。そこは」 松本「怖いであれ。奥入っていったら。ろくろ首とかいっぱい出てくるで」 高須「もうね。離さへんねん。俺が入ったら。『ぶっちゃけね。あれもね。どういう経緯できたのか全然わかんないんですよ。NHKなんか知りませんし、(番組)やってませんからね』みたいなことをわ~言い出して、まあ硬派な感じですわ。『こっちから出るもんやない』と。で『横がガクト(GACKT)に藤木くんに』みたいな、どんどん自分が上がっていくのよ。そっからドラマの話ですわ。『僕ぐらいですよ。全局ドラマ制覇したのは』って。もう離してくれへんのよ。そろそろ俺帰らなあかん時間やから言うても(笑)」 |
というのが、ひとくだり。
赤文字のところが、高須さんの伝えた宮迫さんのトーク箇所。
同じ日の夜の話で、別のものがありますので、そちらもご紹介しましょう。
高須「中居くんの顔の筋肉の話しててんな。(飲み会の)後半戦は」 松本「何言われても、顔色が変わらない」 高須「あっわかった。思い出した!!宮迫がみんな固まらせた話。中居くんは何言うても変わらはんていう話したやろ?」 松本「自分強いよな~、俺らやっぱりなんか(急に動揺するようなこと)言われたら、顔ひきつってもうたりするけど、ほんまに自分せえへんもんな(と中居氏に伝えたら)」 高須「『(中居氏が)僕はね。シミュレーションしてるんですよ』って、シミュレーションの話になって」 松本「ほんで中居くんが『僕はね。本番前にシミュレーションするんですよ。今日松本さんと絡むってなったときに、松本さんがこんなことを言ってきたらこんな顔しようとか、10種類、20種類考えるんですよ』言うて」 高須「え~すごいな~ってなったら、宮迫がヒョロヒョロヒョロって(入って)来て『僕もねシミュレーションしてたんですよ』って。『してた』ってところから始まったんやな。『高須さん覚えてはります?ガキの使いで』ってなって。宮迫が仕切るコーナーがあったんよね。そのときに宮迫は『200通りのシミュレーションをした』と」 松本「(笑)」 高須「まずそこでドカーンきたから、「えっ…!?」と思うねんけど」 松本「まだ聞いてみな、わからへんからね」 高須「宮迫が『あんときに松本さんの頭ぐっと持って、浜田さんの顔を持って膝でガーンみたいなんは全部決めてて、これが全部はまって100点でした』と」 松本「(笑)」 高須「『(ただし)こういうことやったら自分が成長せえへん(ということに途中で気づいた)。で僕はそれからシミュレーションをやめました。やめて良かったのは。やっぱりそれ(シミュレーションなしのアドリブ)で笑いをとれてます』と」 松本「(笑)」 高須「びっくりするぐらいの構成で、全員がその瞬間に固まったんやな」 松本「みんな固まったんや(笑)」 高須「(もともと)中居くんの話やん!!」 松本「ささっと取っていって失敗談のように見せかけて、『成功したんやけど実は失敗しました』って言うんかなと思ったら、結局は(宮迫の)成功話やねん」 高須「5分間くらい全員聞かされてもうて、何の言葉も挟めず。結局そこかい!思って」 松本「あんなことが毎夜毎夜繰り広げられてるそうな…」 高須「(笑)」 松本「俺でもこんだけ付き合いが長くて、何回もあの技に入ってるのに気がついたら靭帯伸びてるねん。ブチブチブチ切れてるねん」 高須「びっくりするよな!まさかそんな長い話と思えへんやんか。ほんほんて聞くやんか、そりゃあ。長いんや。そっから構成が」 松本「だからな。もうやっぱりあれやで。もう逃れようもないんやけど、高須も今度(宮迫と飲みに行って)高須のことを宮迫が褒めだしたら、ヴァーン、ヴァーンやからな」 高須「危険信号ね(笑)」 松本「高須をほめてるっていうのは、これ実はマジックやから。こっちに気持ちを行かせといて、ほんまはこっちに鳩を仕込んでるから」 高須「(自分が)いや、すごいな言うたら?」 松本「『でもダメです。いつまでもこんな鳩を出してたらあかんと思うんですよ。やめたんです。もう鳩出すんやめたんです』言うて、こっちからホワイトタイガーがガオオッ!!って」 高須『結局それやからな(笑)』 |
こちらの方が、よりわかりやすいですね。
松本人志さんの分析と置き換えが入っているので、なおさらわかりやすいです。
情報を整理すると
①松本さんが中居さんに「顔の筋肉が全くひきつらないのはすごい」と話題を振った
②中居さんが「自分は本番前に毎回10~20個のシミュレーションをしているから、全て想定内である」と回答
③そこへ宮迫さんが入ってきて会話泥棒を始める。「シミュレーションなら自分もやっていた。『ガキ使』では200通りものシミュレーションを考えた。そして受けた」と自慢がスタート
④引き続き宮迫さんの自慢話。「シミューションは確かに笑いをとる上で有効な手段。しかしそればかりやっていては成長できない。よって自分はシミュレーションをやめた」と衝撃の展開に
⑤「シミュレーションをやめてよかった。なぜならそんなことしなくても自分は笑いをとれる優秀なお笑い芸人であることが実感できたから」と宮迫さんのどや顔フィニッシュ。
ということになります。
こうして文字に起こすと、松本さんが中居さんに送ったパスを巧みに宮迫さんが奪い、自慢話をしているのがよくわかりますね。
10~20通りのシミュレーションをした中居さんに対抗し、「俺は200通りのシミュレーションをした」という宮迫さんの発言は、マウンティングに該当。
宮迫さんは「俺の方が(中居くんの)10倍以上シミュレーションをした(のだからすごいでしょ?)」と、かぶせて語ったのです。
本能的に宮迫さんは「シミュレーションの数で凌駕し、会話の主役を奪おう」と考えたのではないでしょうか?
ここだけ切り取ると、宮迫さんのイメージが悪くなるかもしれません。
残留思念を読み取ることができる超能力をもった元芸人・仙石が主人公の今作。司会者から「知られざる能力・特技」を訊かれた宮迫は、30年近い芸能生活で一度も先輩に怒られたことがないとコメント。「先輩が怒りそうな瞬間が分かるんですよ。先輩が後輩を怒りそうやなと思ったら、スッとトイレに行くんです。で、帰ってきたら後輩が怒られてて。先輩が『こいつがな・・・』と言うたら、『それはあかんで、お前。でもね兄さん、こいつが言うのは兄さんが好きやから』って、結局2人ともに好かれるという(笑)」と、厳しい世界を生き抜く術を披露し、場内の笑いを誘った。
お酒が入ると自慢型会話泥棒になる宮迫さんですが、上下関係を重んじて調和を保つためのポジション取りをしているのがわかります。
少しいやらしさも感じますが(笑)、引用文を読む限りしっかりと配慮できる一面を持っています。
やはり売れっ子になる芸人さんは、総じて頭が良いです。
【林先生(林修さん)のラジオから学ぶ話術・トークテクの記事はコチラ】
自慢話はいつの間にか始まるケースも
再度、先ほどのツイートを引用します。
SNSでさりげなくアピールする「間接自慢」。
松本「宮迫はトークではあるね。『大変でしたわぁ』って言いながら聞いてたら、結局お前の自慢やん!あるよね、小籔?」
小籔「ありますあります」(笑) #fujitv— YAIBA (@seigiyaiba) April 2, 2017
宮迫さんはお笑い芸人なので、おしゃべり能力がとても高い。
だからこそ「気がついたらトークでの主役を奪われていた!」と、なるのです。
実はこういったテクニシャンが、一般の人達の中にも潜伏。
何気なく会話を切り替えるテクニックを持つ会話泥棒と話す際は、どこで話題転換するかに細心の注意を払いましょう。
いつ間接自慢が始まるのかわかりません!
上記のように自虐を装った自慢という誘い方も、上級会話泥棒にとったらたやすいものなのです。
【参考記事|会話泥棒化する彼氏の心理&対処法▼】
自分が自慢する会話泥棒になったときの直し方3つ
最後に「自分自身が自慢する会話泥棒になったときに直し方」についてお伝えしましょう。
気がつくと会話泥棒して自慢話をしちゃってることが多い…
という自覚がある人は、ぜひお読みください。
自慢する会話泥棒になったときの直し方その①「カウンセリング技術を学ぶ」
カール・ロジャース氏が普及した来談者中心療法は、今やたくさんの国に広がり続けています。
カウンセリングという概念と技術が日本にもしっかりと普及。
カウンセリングの基本的態度
◦話し手に安心感を持ってもらい、心を開いて相談してもらうために、聴き手にはカウンセラーの基本的態度(積極的に聴く態度)が求められる
◦来談者中心アプローチの提唱者であるロジャース(Rogers.C.R.)は、カウンセリングの基本的態度として、次の3つを示している① 純粋性(自己一致)
聴き手自身が心理的に安定していて、ありのままの自分を受け入れていること。防衛的になったり、虚勢的にならず、率直な気持ちと態度で話し手に向き合えていること
② 受容的態度
批判や非難の目を向けることなく、受容的な態度で話し手に接すること。話し手をひとりの人間として大切に思いやること
③ 共感的理解
話し手がどのように感じているか、考えているかを、できる限り正確に知ろうとすること。カウンセラーが理解したことを相手に伝えること、表面的に同調や同感するのではなく、話し手の「ものの見方・考え方」にそって理解しようとすること
(出典:木村周『キャリア・コンサルティング 理論と実際』雇用問題研究会2010年39頁以下、209頁)
3項目の中で、最も大切にしてほしいのが②の受容的態度。
批判や非難の目を向けることなく、受容的な態度で話し手に接すること。話し手をひとりの人間として大切に思いやること |
の部分です。
「相手を受容しよう」というスタンスが持てれば、会話泥棒になることはありません。一方的な自慢話をするような展開にもならないはず。
「聞く」ではなく「聴く」という態度でのぞみましょう。
聞き上手になれば人の信頼を得られますし、異性からモテますよ!
自慢する会話泥棒になったときの直し方その②「自身の会話パターンを書き出す」
会話のほとんどは無自覚に行っています。
今日も会話泥棒した上に自慢話をしちゃったなぁ~
と悔いた場合は、まずその状況を克明に思い出しましょう。
そしてノートに書くか、パソコンに文字起こししてください。
つらい作業なのは、わかります。
しかし書き出すことで、しっかりと己の悪癖を認識することができるはず!
会話を可視化することの重要性は、『放送室』の書き起こしを見てもわかるとおり。
ぼんやりとしか理解できなかったことを、しっかりと捉えてください。
そうすることで、言動の修正と改善が期待できるでしょう。
自慢する会話泥棒になったときの直し方その③「自分ほめ日記をつける」
会話泥棒や自慢話をしてしまう一番の理由は、心が満たされていないから。
もし他者からの承認を安定して得られる人は、心配いりません。
だんだんと自己肯定感が高まり、そのうち会話泥棒や自慢話をしなくなることも考えられます。
では承認をしてくれそうな人が皆無な場合、どうすればいいのでしょう?
自分をほめる日記を毎日つけてください。
そんなの恥ずかしいし意味がないよ
と抵抗感を覚えるかもしれません。
お気持ちはよくわかります。
しかし、行動を変えない限りあなたはずっと人の会話を横取りし自慢話を披露し続けるはず。
負のスパイラルから抜け出せず、孤立への道をどんどん突き進んでいきます。
自分を大切に思えない人は、人を大切にできません。
会話泥棒と自慢話がなぜひんしゅくを買うのか?
それはズバリ他者を尊重していないから。
小さいことからでOKです!
「今日はがんばれた」「昨日と違う行動がとれた」「少し成長を実感できた」というものがあれば、それら全てを日記にしたためましょう。
「ほめ」の蓄積が自信や自尊感情アップにつながるのです。
大丈夫です!
『万里の長城』のようなゴールに行き着いた自信をあふれる人も、最初はスモールステップから始めています!
自慢する会話泥棒の心理はさびしさが原因
人が誰かを攻撃したり、迷惑をかけたりする多くの原因はさびしさ。
さびしさを自覚できない人は、どれだけ時間が経過しようと同じ場所をグルグル、グルグル周り続けます。
いつの間にか年齢を重ねて、咳をしても一人…なんてことも。
こじらせる最初の発端はさびしさ。承認されたくてしかたがない人は、極度のさびしがりやです。
もし会話泥棒や自慢話が増えてきたと自覚している人は、まずさびしさを埋めるための行動が何かを考えてみてください。
やっぱり会話には最低限のルールがある。最近気になるのは「会話泥棒」と「論破病」。会話泥棒は、まだ人が話をしている途中なのに、最後まで聞かずに遮って自分の話を始める。論破病は、何でも論破しないと気が済まず、相手に逃げ道を作らない。会話は、説得よりも納得だよなあと思う今日この頃。
— 小池一夫 (@koikekazuo) December 8, 2018
2019年4月17日に逝去した小池一夫さん。彼がつぶやいて、広がった「論破病」もさびしさがある人の優位性誇示なのでは?という見方ができます。
「会話泥棒」「論破病」といった人の何かを奪ったり攻撃するという選択は、やはりNG。
それよりも自身が心地よくなり、成長していける方法を発見しましょう。
自分本位ではなく、他者に何かプラスの影響を与えられる人になるためには、まず己のさびしさを認めることです。
それが会話泥棒や自慢病から脱却する第一歩なのではないでしょうか?
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
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