あなたは今、こんなふうに感じてはいないだろうか。
「結婚する前は、あんなに優しくて、話を聴いてくれる人だったのに……」
どんなに言葉を尽くしても通じない。共感を求めても、返ってくるのは論理や沈黙だけ。
それはあなたのせいではない。そもそも多くの男性は、生物学的にも共感力が乏しく、“発達特性”を持っていることが多いのだ。
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女性よりも男性の方が、ASD傾向が強いという事実
発達特性──中でも自閉スペクトラム症(ASD)は、男女比でいえば男性が女性の約4倍といわれている(参考:コペルプラス)。
これは、男性の方が「空気を読むのが苦手」「こだわりが強い」「相手の気持ちを想像するのが難しい」といった特性を持ちやすいことを意味している。
対してHSP気質の女性は、相手の感情に敏感で、共感力が高く、つい相手に合わせてしまう。
──その相性、うまくいくようでいて、実は最も危うい組み合わせかもしれない。
共感力がある“ふり”をする男性
しかし、恋愛初期の男性は違って見える。
なぜなら、彼らは「擬態」するからだ。
意中の女性の前では、多くの男性は“共感できる男”を演じる。
「うんうん、わかるよ」「それは大変だったね」──そうした言葉が、彼から出ていた記憶があるのではないだろうか。
それは本心からの共感ではなく、「好かれたいから」生まれた一時的な演技かもしれない。
釣った魚に餌をやらない──結婚後に現れる本性
結婚して数ヶ月、あるいは数年。
ふと、彼の態度が変わったと感じる瞬間がないだろうか?
共感的な言葉が減り、目も合わなくなり、会話すらすれ違いばかり。
それは、彼が本来の自分に戻っただけなのかもしれない。
つまり、「釣った魚に餌をやらない」タイプの男性だ。
発達特性が強い男性は、ルーティンや論理を優先し、「なぜ感情で揺れるのか」が根本的に理解できない。
HSP女性が抱え込む痛み──それは“孤独”
そんな男性と暮らす中で、HSP女性は静かに自尊心を削られて自己肯定感が低下していく。
「わかってくれない」
「話が通じない」
「私ばかり我慢している」
こうした感情が積み重なったとき、心の奥底からにじみ出るのは──孤独。
これこそが、カサンドラ症候群の正体だ。
医学的な診断名ではないが、ASD傾向のあるパートナーと共に暮らすことで、共感力の高い側がうつ状態や自己否定に陥ることが近年問題視されている(参考:メンタルクリニック.com)。
「男性は精神年齢が低い」は、本当だった?
脳科学の観点からも、男性の脳は女性よりも成熟が遅いとされている。
10代後半〜20代前半では特に差が顕著で、感情の処理や共感性に関わる脳の発達が、女性の方が早い。
つまり、恋愛初期に見えていた“大人の男”は、実はあなたに合わせていただけの「擬似成熟」だったのかもしれない。
多くの男性は「女性が合わせてくれている」ことにすら気づくことなく、自分の勝ち負けだけに固執している。
つまり自分のことしか目に入っていないのだ。
こういったタイプの男性は、成熟と程遠く、関係性が深まり距離が縮まるほどパートナーを知らず知らずのうちに疲弊させていく。
では、HSP女性が身を守るにはどうすればいい?
まず、「共感されないのは自分の価値がないからではない」ということを、はっきりと心に刻んでほしい。
それは、彼の特性であり、あなたの責任ではない。
また、以下の3つはカサンドラ症候群を防ぐ重要なヒントとなる。
- 共感の欲求を「彼だけ」に求めない:友人・支援者・カウンセラーなど、“受け止めてくれる人”を確保する
- 彼の性質を理解し、「察して」は求めない:伝えるべきことは明確に言葉で伝える
- 自分の世界・時間を確保する:彼中心の生活から、自分中心のライフスタイルへ意識をシフト
それでも苦しいときは
もし、今まさに心が限界に近づいているなら。
あなたには、助けを求める権利がある。
心療内科やカウンセリング、女性支援センターなどに相談することで、少しずつ心の輪郭が取り戻されていく。
あなたは、決してひとりじゃない。
まとめ──「違いを知ること」から、関係は変わり始める
HSP女性とASD傾向のある男性。
その組み合わせには、衝突とすれ違いがつきものだ。
でも、だからこそ「違いを知る」ことが、最大の理解への入口になる。
中には「風変りだけど、そこに自分軸があってかっこいい」とポジティブな評価から入ったゆえに、結婚後に豹変した男性を見てカサンドラ症候群になる女性も少なくない。
まず大前提として「男性にはASD傾向の強い人間がたくさんおり、共感能力を持つ人が少ない」というところを踏まえておこう。
少数ではあるが、パートナーシップを大切にして、相手を慈しむことに喜びを見い出す利他的な男性も存在する。
もしかすると、あなたを癒し長期的な心の支えになってくれるのは、そういった男性かもしれない。
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