全人口の5分の1が該当するHSP(ハイリーセンシティブパーソン)は、高度に繊細な人達。
人一倍敏感なため、生きづらさを抱えている人も少なくありません。
【HSPはよく寝る?】
小さい頃からよく寝ていて、短時間睡眠にしようと何度も挑戦しては体調崩していました。
慣れとも言うけど体質ってあると思います。
(開き直り)長さより質なのも確かですが、最低限の睡眠時間は必要だなと感じながら書きました。#HSPhttps://t.co/pyRceP9k6n
— KIKI💫HSP(HSS型HSP)×在宅フリーランス (@kikislog) May 7, 2020
今回、フォーカスするのはHSPと眠りの関係。
HSPである筆者が、ようやく見つけた睡眠スタイルについて記します。
こちらの記事をお読みのHSPさんがもし今、眠気と戦っているなら、まずはぐっすり眠るのがおすすめ。
しっかり休息したあとに読んだ方がきっと頭に入ります!
【▼関連記事「HSPがロングリーパーになりやすい理由」】
HSPの僕は高校時代、帰宅すると倒れるようにベッドで眠った
さかのぼること20年以上前。
現在アラフォー男性の僕ですが、当時は高校生。
まだ自分がHSPであることを、自覚していなかったとき。
高校時代は最も思い出したくない辛かった時代なのですが、とにかくいつもクタクタに疲れ切っていました。
帰宅部なのに疲労困憊。
帰宅するなりベッドへ倒れ込み、そのまま朝まで眠る日々。
一年の半分はパジャマではなく、制服で朝まで熟睡。
最初は起こそうとした母も、あまりにぐっすり眠る僕を見て、途中からあきらめたようでした。
と思っていたようです。
【HSPの筆者がエニタイムフィットネスでの筋トレをすすめる4つの理由▼】
帰宅部とか関係なく疲れるのがHSP|とにかく眠るしかない
僕が通っていた私立の高校は、運動が盛ん。スポーツ推薦でやってくる猛者がたくさんいました。
中には文武両道の強者もいて、朝部活に出て、授業中はしっかり勉強して、放課後また部活を頑張る人達も。
そういう人と自分を比べては「なんて怠け者なんだろう…」「体力がなさすぎる…」と嘆いたものです。
連休中は、ほとんど寝たきり状態
クラブ活動をしていなかった僕は、春休み、ゴールデンウイーク、夏休み、冬休みなどが自由の時間。
しかし不思議と、長い休みになった瞬間、スイッチが切れたかのように、ベッドから起き上がれなくなりました。
学校があるときは、無意識のうちに緊張感のスイッチが入っていたのでしょう。
それをオフにした瞬間、もうひとりの自分が
今のうちに休めるだけ休んでおこう
と命じていたような気がしてなりません。
【参考記事|極度に繊細なHSPの男性は、なぜモテやすいのか?▼】
学級崩壊は繊細なHSPには辛い!疲労困憊に
HSPの人は、何かと罪悪感を覚えやすいもの。善良な人も結構な割合でいるのがHSPです。
僕の場合は、自分軸がなかなか作れず、他者との比較で苦しみました。
今でこそ、他人との比較にあまり意味がないと気づきましたが、それまでは比較、比較、また比較という感じ。
中学校までは地元で育った僕は、幼馴染とよく一緒に遊んでいました。
しかし高校からはゼロスタート。
内向的なHSPである僕は、友達作りに失敗。孤立してしまい、誰とも話せぬ日々。
攻撃性は内側に向き、友達がいない自分を責めたり恥じたりしていました。
そんな状態でHP(HSPではなく、ヒットポイントのHP)が減らないわけがありません。
スポーツ推薦の男子たちは粗野で、大人しい先生の授業では学級崩壊が起きていました。
ゴミなどを教師に投げつける生徒も。
それを見る度に、僕の心は大きく傷ついていたのでした。
HSPは他者の悪意が何より苦手です。
【参考記事|HSP男性と恋の相性が良い女性、悪い女性のタイプ▼】
他者の傷つきや痛みを我がごとのように受け止めるのがHSP
自分が責められているわけではないのに、誰かが誰かを攻撃しているのを目の当たりにすると、傷つくのがHSPという人種。
とにかくたくさんの情報をキャッチしすぎるのです。
荒くれ者と同じ空間にいると、HSPのHPはどんどん削られます。端へ端へ追いやられます。
山奥にある水の澄んだ池で暮らしていた日本の魚が、獰猛で生命力の強いブラックバスやブルーギルの乱入によって、駆逐される様に似ているかもしれません。
本音を述べるなら、人を攻撃するのが平気な人たちと同じ空気を吸うこと自体嫌でした。
【参考記事|人格否定を平気でしてくるパワハラ上司の心理と末路】
会社勤務!もう少しでパニック障害に
その後、専門学校を卒業して、いくつかの会社で働くことになった僕。
そこにいたのは、典型的なパワハラ上司、クラッシャー上司。
彼は溜まりに溜まったストレスを酒の席で解放。
ターゲットになるのは部下たち。その中のひとりだった僕は、たまりませんでした。
当たり散らされた後、帰宅してもまともに眠れません。
【参考記事|「パワハラの鬼」クラッシャー上司の部下として働いた体験談▼】
HSPは自律神経のコントロールが困難!だから眠りづらい
人間は副交感神経が優位にならないと、リラックスできないため寝れないもの。
もちろん家に帰っているので、上司がその場にいないのは頭で理解しています。
しかし交感神経がずっと優位になりっぱなし。
やっと眠れたのが午前3時や4時頃。
数時間しか寝ていませんから、仕事で良いパフォーマンスを発揮できるわけがありません。
パワハラ上司が近くにいるだけで、過呼吸になりかけた僕はぼんやりした頭で「潮時だな…」と悟り、会社をあとにしました。
辞め時を少しでも間違えていたら、まともな思考ができなくなり、やがてメンタルクラッシュしていたでしょう。
ギリギリの決断でした。
パニック障害は、自律神経の乱れによって起こります。
あのまま働き続けていたら、パニック障害になったかもしれません。
HSPとパニック障害や、パニック発作は、かなり親和性が高いのではないでしょうか。
【参考記事|HSPの天敵である厄介で癖のある人達▼】
自分がHSPであることを自覚した瞬間
僕自身が己のことを「HSPなんだ!」と、しっかり自覚できた瞬間があります。
それは会社を辞めたバイトを続けていたころの話。
スーパーのオープニングスタッフとして働くことになった僕は、研修を受けることに。
一緒に働く人達とある部屋で、ビデオを見せられました。
役者が演じる店員をカメラが追いかけており、どういった行動がまずいのかをチェックしましょうというもの。
僕は少しだけ集中し、店員のNG行動を書いて提出。
後日、スーパーの店長から「あれだけたくさんのことに気づけるとはすごい!」とおほめの言葉をいただきました。
そのとき感じたことは、自分が見えている世界が他の人と異なるという事実。
僕はそれまでなんとなく、自分と他人は同じことに気づいていると思いこんでいました。
しかし、そうではなかったのです。
HSPにとって気になることでも、他者からすれば「何が気になるの…?」ということも少なくありません。
HSPは五感が発達しているから疲れやすい
僕は聴覚と触覚が平均よりも敏感です。
生まれつき耳がいいので、音楽の素養はないのに、音を再現できます。
カラオケでも、ほとんど音を外さず歌えます。
また英語のヒアリングが得意でした。しゃべるのは苦手ですが、英語の単語を拾うことは努力せずにできました。
上記のことはHSPであるプラス面ですが、大きな音が苦手で「ノイジーな声で話す人とは一分一秒同じ空間にいたくない…」というのが本音。
相手の人柄とか関係なく、声質だけでNG。無理やり一緒にいるだけで、へとへとに疲れます。
これもHSPあるあるなのですが、肌触りへのこだわりが異常に強いです。
シルクのようなスベスベの生地が大好き。
HSPは服のタグが苦手。チクチクした感触が嫌で嫌でたまりません。幼少期から全て外していました。
この特徴を持つのは自閉症、発達障害、ADHD、アスペルガーの人達。
HSPと発達障害やADHDの類似はよく指摘されますが、イコールであるというより似た部分をたまたま持っているという解釈が正解でしょう。
【参考記事|HSPと自閉症・発達障害・ADHD・アスペルガーとの類似について▼】
たどり着いた結論「HSPの僕に集団や組織は向かない」
三十路を超えてから僕は、フリーランスになることを決意。
ずっと集団の中で、もがき苦しんだあと「こんな生き方をしていたら早死する…」と確信めいたものがありました。
もちろん安定を捨てるわけですから、不安がないわけではありません。
しかし、集団の中で疲弊し短命になるよりも、自分らしい生き方を選んだ方が悔いはないと覚悟を決めたのです。
HSPに必要なのは、どこかの瞬間で腹をくくること。
それができないと、ずっと負のループで苦しむこともあるでしょう。
【参考記事|HSPの適職とライフスタイルについての体験談▼】
在宅ワークなら好きなときに眠れる!
文章を書くのが好きだった僕は、クラウドワークスでWebのライティングなどをスタート。
とにかく一生懸命やりました。
睡眠時間はもちろん確保しましたが、生活していくために書いて書いて書きまくる日々。
一日に二万文字、三万文字を書いたこともあったでしょう。
やがて実績を認めてくれた企業やクライアントから、仕事のご依頼が。
そのとき
これなら何とか食べていけそうだ!
と自信を深めることができました。
在宅ワークのありがたいところは、周囲に人がいないため消耗することが少ないこと。
そして何より眠りたいときに眠れるのが最高です。
気づくまでに時間がかかりましたが、寝たいときに寝れることこそがHSPにとって、ものすごく大切なことだったのです。
毎日、7時間以上の睡眠を確保できると、仕事のパフォーマンスが安定。
かなりもがいた末に、やっとたどり着いた自分らしい生き方でした。
しっかりと睡眠をとることの重要性に、遅まきながら気づいたのです。
疲れに気付ける
休んだ方がいいHSPの特徴
・下を向いて歩くことが増えた人
・気がついたらため息をしている人
ため息が増えた人
・頭を抱えて悩んでいる人
・自分の顔を見て疲れを感じる人
・何故か凄く焦ってしまう人1つでも当てはまる人、一度立ち止まって心と身体を休めてみましょう☕️🌱
— Mitsuki@気質を強みに生きたい🌈 (@Mitsuki_HSSHSE) September 2, 2020
下記にHSPの休み方について解説してくれているココヨワチャンネルの動画を貼っておきます。
『【要チェック】休んだ方がいいHSPの行動5つ/疲れに気付ける具体的内容』 ココヨワチャンネル
興味のある方は下記の動画をご覧ください。
【参考記事|HSPの才能を活用できる仕事6つ▼】
【結論】HSPは己の直感や心の声に従えば幸せになれる
まだライフスタイルを模索されているHSPの人達に、僕がお伝えしたいこと。
直感を信じてください、そして心の声に耳を傾けてください。
論理を超えた力を持つHSPは少なくありません。
あなた覚えた違和感には、必ず何らかの根拠があります。
拒否感があると思うことは、近づかない方がいい理由が絶対にあるのです。
僕はそれを無視して、かなり遠回りしました。
しかし、やっとたどり着いた安息の地、安息の日々。
繊細すぎる人は生きづらいですが、反面ある能力が突出していることもよくあります。
それを活かすことで、あなたらしいHSPの幸福が手に入るのです。
人より疲れやすいのですから「眠らないと」と思ったら、すぐ寝てください。
「まだ頑張れるかも…?」というのはHSPにとって悪魔の囁き。
HPの量がまず少なめで、そしてすぐに減ることを自覚しましょう。
ドラクエでいえば、モンスターと一回でも戦ったら宿屋へ泊まるようなイメージでしょうか…?
大げさかもしれないですが、それくらいの心がけでちょうどいいです。
僕の少ないHPがそろそろ枯渇しそうなので、そろそろ終わらせていただきます(笑)。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!
あなたらしいHSPライフを歩んでくださいね。
【参考記事|HSPの適職とライフスタイルについての体験談▼】
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