人と揉めるトラブルメーカーの特徴と原因13個&改善法|自己愛、ナルシスト、中年童貞

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人と頻繁に揉め事を起こすトラブルメーカーには、いくつかの共通点が存在します。

なぜ対人関係で揉めてしまうのか?

その特徴と原因、また揉めやすい人に向けて、改善方法、直し方を解説していきましょう。

こちらの記事は

  • トラブルメーカーが身近におり悩んでいる人
  • 「もしや自分はトラブルメーカーかも?」と感じている人
  • トラブルメーカーにどう対応したらいいか具体案がほしい人

が対象になっております。

【関連記事「無意識にキックミーゲームをしかけ嫌われる人」▼】

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  1. 人と揉めるトラブルメーカーの特徴と原因13個
    1. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因①「ナルシスト」
    2. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因②「自己中で傲慢」
    3. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因③「他責・他罰」
    4. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因④「境界線を越え他者の領域に侵入」
    5. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑤「依存的で甘えが強い」
    6. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑥「自尊感情、自己肯定感が極端に低い」
    7. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑦「自分は常に被害者だと解釈する」
    8. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑧「衝動性で我慢できない」
    9. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑨「論破病に罹患」
    10. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑩「感情的で攻撃的な話し方」
    11. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑪「無意識に他者を見下している」
    12. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑫「主役になりたいがずっと脇役で人生が暇」
    13. 揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑬「中年童貞」
  2. 揉めるトラブルメーカーへの対処する際、意識すること5つ
    1. 揉めるトラブルメーカーの対処法①「感情的にならない」
    2. 揉めるトラブルメーカーの対処法②「ひとまず、表面的にほめておく」
    3. 揉めるトラブルメーカーの対処法③「余計なことは一切言わない」
    4. 揉めるトラブルメーカーの対処法④「表面的にで構わないので早めに謝る」
    5. 揉めるトラブルメーカーの対処法⑤「心理的に距離をとる」
  3. あなたにトラブルメーカーの自覚があった場合の改善方法4つ
    1. トラブルメーカー改善方法①「自分の悲しみや傷に気づく」
    2. トラブルメーカー改善方法②「書き出すことで事実と解釈を分ける」
    3. トラブルメーカー改善方法③「人の話に最後まで耳を傾ける」
    4. トラブルメーカー改善方法④「自分の人生に集中」
    5. トラブルメーカー改善方法⑤「マインドフルネスなどの瞑想の習慣化」
    6. トラブルメーカー改善方法⑥「自分のトリセツを作る」

人と揉めるトラブルメーカーの特徴と原因13個

揉めやすい人には必ず原因があります。

トラブルメーカーになってしまう訳は何なのでしょう?

具体的に説明していきます。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因①「ナルシスト」

ニッポン放送の『テレフォン人生相談』で何十年にも渡って、人間の悩みに答えてきた作家の加藤諦三さん。

彼が挙げている「ナルシストの特徴」を『ダ・ヴィンチニュース』より引用しましょう。

1.人からどう見られているか、人にどんな印象を与えるかいつも考えている
2.人から冷笑されたり、軽く批判されたりしても簡単に傷つく
3.自分のことばかり話す
4.注目の的になることがとても好きだ
5.自分は特別だと思っている
6.他人がいろいろなことをしてくれることを期待する
7.他人の幸福をうらやむ
8.自分が値すると思っているものを得るまでは納得しない

引用元:ダ・ヴィンチニュース『なぜあの人は自分のことしか考えられないの?「ナルシシスト」の8つの特徴』

いかがでしょう?

この8つの特徴を見ていると、「これなら揉めるのもしかたない」と感じませんか?

ナルシスト全員が上記の特徴を、あけっぴろげにしている可能性は低いでしょう。しかし内心は、上記のように感じていることがかなり多い様子。

元来の認知が歪んでいるゆえ、自然と揉めてしまい、しかも「自分はちっとも悪くない……」とさえ感じることが多いタイプ。それがナルシストなのです。

プライドがとても高く、無意識に特別扱いを求めすぎた結果、「自分の扱いが悪すぎる!」と憤るのもまたナルシストの特徴といえるでしょう。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因②「自己中で傲慢」

自己中で傲慢というのは、ナルシストに多い特徴ですが、完全なイコールではありません。

自己中で傲慢な人の内心は、誰にもいえないものの「実は自分に全く自信がない……」なんてこともあります。それを覆い隠すために傲慢な振る舞いをすることも少なくないでしょう。

また自信のない時期が長かったのに、突然、誇らしい結果などを手にすると、途端に自己中に振る舞うケースも……。

突然、思いあがって傲岸不遜になると、周囲は「こいつ、人が変わったな……」と感じるもの。

急激に万能感が生まれ、調子に乗りすぎたあげくトラブルを起こすことも、あるでしょう。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因③「他責・他罰」

他責や他罰傾向が強い人は、よく他者を攻撃します。不安が強かったり、誰かに八つ当たりをしてスッキリした経験がある人ほど、他罰癖を持ちがち。

「弱い犬ほどよく吠える」といいますが、他責や他罰に走りがちな人ほど、精神的に弱いのはいわずもがな。

「自分が攻撃されるかも?」といった不安が強いと、先手必勝とばかりに相手を責め出します。

他責者、他罰者に人望が皆無なのはいうまでもないでしょう。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因④「境界線を越え他者の領域に侵入」

人は身体的にも精神的にも「これ以上は入ってこないで!」という境界線があります。そこを超えられた死に、とても不愉快な気持ちになるもの。

相手のスペースに許可なくズケズケと不法侵入すれば、揉めるのは当たり前でしょう。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑤「依存的で甘えが強い」

自立できていない人は、相手に過度な要求をつきつけます。「自分に対して、相手はこのように動くべき」「こうすべきなのが当然なのに」などといった、自己完結の『べき論』を持っているのです。

対人関係で適度な距離を保てず、どんどん相手に依存していき、最後に「裏切られた」という形で関係性が破綻するパターンを繰り返す人がいます。

このパターンに該当する人は、総じて依存的、そして甘えたい欲求が強烈。

「どのような状況であっても、自分だけを特別扱いしてほしい」という欲求は、相手からすると負担でしかありません。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑥「自尊感情、自己肯定感が極端に低い」

自尊感情や自己肯定感が極端に低い人は、強い劣等感を抱えています。

やたらと強気でオラついているよく揉める柄の悪い人が、実は根治できないほどの劣等感を抱えているというのは、結構なあるあるだというのが、まだそれほど周知の事実になっていません。

対人関係が上手くいかない人は、自分のことが大嫌いで心の奥底では「愛される価値がない」と決め込んでいるケースも……。

自分と上手くつきあえない人は、他者とも上手くつきあえないものなのです。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑦「自分は常に被害者だと解釈する」

対人関係のトラブルが発生した際に、「こっちも落ち度があったな」と少しは感じることができるかは重要。

※もちろん何の非もない状態で、一方的に攻撃されるようなことがあれば、そういった思考をする必要がありません。

しかし、やりとりの結果、揉めてしまったのだったら「こちらのアプローチが適切ではなかった」「言葉選びがよくなかったかも?」「相手の立場や心情を理解していなかった」など、内省的になるものです。

それを一切せずに「自分は完全な被害者だ」と居直るトラブルメーカーは、基本的に一生学習することはありません

つまりトラブルメーカーのまま疎まれる状態が、ずっと続くということなのです。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑧「衝動性で我慢できない」

頻繁にキレてしまう障害として間欠性爆発性障害と呼ばれるものがあります。

Wikipediaからどのような内容かを引用しましょう。

シカゴ大学のエミール・コッカロ博士らの論文によると、この障害は脳の疾患であり、感情を制御する前頭辺縁領域の灰白質が少ないことが原因である。逆にここに灰白質の量が多いほど間欠性爆発性障害の傾向は少なくなって、キレやすさや攻撃性が低下する[2]。この病の特徴にきっかけと表出された衝動が釣り合わないこと、症状が頻発すること、遺伝の影響があるために患者の第一親族はこの障害になる危険が高いことである。

引用元:Wikipedia「間欠性爆発性障害」

性格や人柄の問題というよりも、脳の疾患ゆえにキレやすくなっているようですね。

Wikipediaの同じページに、興味深い内容があったのでこちらも印象しましょう。

精神科医の片田珠美は煽り運転常習者は当該患者で衝動コントロールができない人で何を言ってもムダとし、心理的なメカニズムを理解しておくことが重要だとしている。

引用元:Wikipedia「間欠性爆発性障害」

社会問題になっている煽り運転は、衝動のコントロールが困難で「怒りを我慢できず、例えあとで罰せられても攻撃してしまう人がいる」という人がいると認識することが大切だと片田さんは説いておられます。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑨「論破病に罹患」

劇画村塾で高橋留美子さんをはじめとする、幾多のクリエイターを輩出した故・小池和夫さん。

彼が生前、論破してしまう病である『論破病』について自身のTwitterで解説していました。

「論破すれば勝ち」というのは、あまりに浅はか。論破して気持ちよいのは自分だけであることは、珍しくないでしょう。

論理的思考が得意で口達者な論破中毒者に対して、周囲の人が「いけすかない奴」「何かあったら仕返ししてやろう」とその機会を伺っていることだってあるでしょう。

共感が必要なタイミングで論破してしまうと、確実に恨みを買います。人の気持ちを完全無視して、「ロジックだけが人生のすべてだろ?」と思い込んでいる人ほど、揉めやすいのは確か。世の中は、大衆の感情で動くことが少なくありません。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑩「感情的で攻撃的な話し方」

感情表現が豊かなことは、人間的魅力にもつながります。しかしネガティブな感情表現をしすぎてるのなら、それは否。

話している当人はそのつもりがなくても、過度に攻撃的で険がある話し方になってしまうこともあるでしょう。

言われた側からしたら「この人、言い方きつすぎる」「傷ついた」と、なるかも?

勝気な人だったら「こんなきつい言い方をするってことは、喧嘩がしたいんだな!」とバトルが発生するかもしれません。

最近、HSPについてテレビで特集されるなど、過度に繊細な人の存在がフォーカスされるようになりました。HSPは全体の約2割といわれています。

自分が同じ言い方をされても大丈夫だからといって、相手が傷つかないとは限りません。

色々な性格の人がいる、様々な感じ方があるという大前提がないと、トラブルは発生し続けることでしょう。

▼「言い方がきつい人に言い返した結果……」

言い方がきつい人に傷ついたので言い返した結果…|心理と対応策
言い方がきつい人と話していて、あまりに傷つくので言い返してみました。はたしてその結果は…!?きつい言い方になってしまう人の心理と対応策についても記載しています。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑪「無意識に他者を見下している」

なぜか自分の方が上で、相手が下のポジショニングであると思い込んでいる人達が存在。

彼ら彼女らは、「自分は何事においても主導権を握るべき立場にいなければならず、周囲は自分よりも劣っている。だから、指導してやらねば!」といった思い込みを持っています。

人によっては「バカばかりで世話が焼けるな~」と、謎の世話焼き精神を持っていることも…(本人にとっては親切心のつもり)。

残念なのは、周囲が全くそうは思っていない場合。

周りからすると、

この人、客観性がない上マウンティングコミュニケーションだし不愉快…

となりやすいでしょう。

周囲が大人の反応をとっている間はいいですが、

これ以上放置しておくと、うざいだけだな

と感じた人間が、「上から目線のコミュニケーションンを即刻やめろ!」と反撃に出ることも。

上の立場にいることが当たり前だと思っている人からすると、これは下僕の反撃という認識に映ります。

認知が歪んでいるとしかいいようがありません。

しかし、認知の歪みゆえ度重なるマウンティングをしてしまい、すぐに揉めるトラブルメーカーはかなりいると想像がつきます。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑫「主役になりたいがずっと脇役で人生が暇」

自己愛が人一倍強く、主役になりたい願望を持っている人がいます。

それ自体は悪いことではありません。

旺盛な自己愛の持ち主は、注目されるのが好きなど、芸能人やタレントの適性条件のひとつ。

問題は、主役になりたいにもかかわらず人望がなかったり、魅力がなかったり、あるいは地道な積み重ねができず、自己実現できず、精神がこじれてしまった人達

こういった人達の心の中は、怨嗟や罵詈雑言で満ち溢れています。

酔っ払った際に、揉めることが多いのって実はこのタイプ。

普段は抑圧している心の声が漏れてしまい「お前ら俺の扱いが悪くないか?」「俺をナメすぎてないか?」と、突然キレることも。

その根底にあるのは「主役であるべき俺が、なぜずっと不当な扱いを受け続ける…!?」という恨み節。

これまた認知の歪みに関連したものといえるでしょう。

揉めるトラブルメーカーの特徴と原因⑬「中年童貞」

作家の中村淳彦さんが発見した概念『中年童貞』。

介護事業の経営をしていた中村さんが、「なぜこんなに揉める人が多いのか?」と頭を悩ませ、介護の現場に足を運び分析したところ、中年でこれまで女性と交際した経験が一切ない男性が、トラブルメーカーであるパターンの多さに驚いたそうです。

中年童貞の特徴は、

  • 異性だけでなく同人の友人もいない
  • プライドが高く虚栄心が強い
  • 強烈な自己愛と劣等感の双方を併せ持つ
  • お礼と謝罪を伝えるのが苦手
  • 傲慢で偉そうでマウンティングを好む
  • 不潔
  • 客観視が苦手
  • 自分を特別な人間だと思い込んでいる
  • 高嶺の花ばかりを狙うゆえ、恋が上手くいかない

上記の特徴を複数持っているとすれば、そんな人間が好かれるわけはありません。

しかも当人は、自身の異常性に対する自覚が皆無なため、トラブルの原因はいつも他者であるという他責志向が癖づいています。

まさに終わりのない生き地獄という表現がぴったりです。

揉めるトラブルメーカーへの対処する際、意識すること5つ

身近にトラブルメーカーがいて、苦しんでいる人はかなりいるでしょう。

はっきり言ってトラブルメーカーは、超のつく自己中人間が多いので、対処はかなり難しいですが、もし近い距離にトラブルメーカーがいた場合、何を意識して対処すればいいのかを記載します。

揉めるトラブルメーカーの対処法①「感情的にならない」

心理学でキックミーゲームと呼ばれるものがあります。

詳しく解説してくれているサイトがありましたので、引用させていただきましょう。

繰り返し規則違反を犯したり、遅刻常習だったり、失敗を重ねることによって自分から「嫌ってくれ」という態度を取ります。本人にその意識はないけれども、行動は「嫌ってくれ」という行動をとってしまいます。

その理由としては、例えば幼い時に親が充分に甘えさせてくれなかった場合、次の思いが根付く事があります。

自分には愛される価値がない
そのために嫌われる事を繰り返す
そんな自分に気付いていない
という状況がキックミーです。

引用元:心理カウンセラーの種「ゲーム分析とは|不快なコミュニケーションのパターンを掴み、変える心理学」

トラブルメーカーは、無意識に相手と喧嘩をしたいと望んでいるものです。

そのために、あなたがいらだつような振る舞いや言動を挑発的に繰り返すことも……。ここで相手の土俵に入っては思うつぼ。

むかついた際は、脳内にリングをイメージしてください。

相手は、悪役プロレスラーのようにあなたを散々マイクで挑発して、バトルに持ち込もうとしています。

そこで、あなたのとる行動は…?

もちろんリングに上がらず立ち去ること。

感情的な反応は、相手が最も期待しているご褒美のようなもの

大人の対応をすれば、相手は挑発をやめることだってあるでしょう。

揉めるトラブルメーカーの対処法②「ひとまず、表面的にほめておく」

トラブルメーカーの多くは、心理的に未成熟。見た目は大人であっても、精神が駄々っ子であることも少なくありません。

表面的によいしょしておだててほめれば、上機嫌になる人もいるでしょう。

そのようなタイプのトラブルメーカーには、相手が喜ぶことが何かをリサーチしておいて、ほめながら内心「親しくしないでおこう」と考えておけば問題ありません。

揉めるトラブルメーカーの対処法③「余計なことは一切言わない」

上記の項目で解説したとおり、トラブルメーカーは隙あらばキックミーゲームをしかけてきます。

あなたがうっかり言った一言を一生許さないと恨むトラブルメーカーもいるでしょう。

もちろん、異常な被害者意識を持つ人は、その人自身に問題があるのは明らか。もしあなたが失言をしたとしても、過剰なエネルギーを恨むことに使っているとしたら、それは相手の心が不健康なだけ。

人間であれば誰でも失敗はします。謝罪しても「一生許さないからな!」というスタンスを持つ人は、自分を持て余してるに過ぎません。

リスク回避として、トラブルメーカーと話をする際は、表面上は笑顔で言葉数を必要最低限にしておくというのをおすすめします。

揉めるトラブルメーカーの対処法④「表面的にで構わないので早めに謝る」

ナルシストの項目で解説したように、トラブルメーカーの何割かは一方的に「バカにされた」と感じています。

それは特別扱いを求める歪んだ心理に原因があるのですが、当人はそれに気づいていないケースがほとんど。

心理的に不健康な人は、頻繁に心のガラスにミシミシとひびが入ります。心が脆弱なまま生きていると、常に攻撃されているように思え、自己防衛のために誰かを口汚く罵ることもあるでしょう。

一部のトラブルメーカーは謝罪されると、大喜びします。トラブルメーカーにとって謝罪されることは「自分が何一つ間違っていなくて、相手が100%間違っていた」という証拠に他なりません。

もちろんトラブルメーカーと、仲良くしたいなんて思う人はいませんし、人として問題を抱えていることは、衆目の一致するところ。

つまりあなたがトラブルメーカーに対して、謝罪している姿を見ても、周りの人は「あんな人に頭を下げるなんて大変だな。かわいそうに…」と、同情しています。

揉めるトラブルメーカーの対処法⑤「心理的に距離をとる」

会社など、組織の中にトラブルメーカーが存在する場合は、どうしても定期的に関わる機会があります。

業務上無視することができなければ、あわせるところだけあわせておいて、心理的には徹底的に距離をとりましょう。

トラブルメーカーが、自身で自分の抱えている問題を向きあうまでは、ずっとトラブルメーカーでい続けます

それはあなたの人生と何ら関係のないこと。

面倒な人にあなたの人生の時間を捧げるなんて、もったいなさすぎます。トラブルメーカーと関わる際は、心に鍵をかけた状態で接して、関わりが終わった瞬間、気持ちを切り替えましょう。

真面目で自罰傾向が強い人ほど、トラブルメーカーと接した際、「自分にも問題があるのだろうか?」と考えがち

絶対ではないものの、多くの場合、問題があるのはトラブルメーカーの方。あなたではありません。

心の中で「関わりたくないけど、必要があるから今だけ関わっているにすぎない」と、何度も強く唱えましょう。

そうしなければ、トラブルメーカーに対する怒りが心を支配して、あなたがあなたらしく生きれなくなる可能性すらあります。

トラブルメーカーに人生を乱されないようにしたかったら、心の中で距離をとり楽しいことに目を向けることが大切です。

あなたにトラブルメーカーの自覚があった場合の改善方法4つ

ここまで読み進めてきて「あれ? 自分はトラブルメーカーだったのか!」と気づいた人がいるかもしれません。

トラブルメーカーの多くは、その自覚がないため、改善しようと思えた時点で、トラブルメーカーから脱出できる可能性が高まります

どのように改善すればいいかを、いくつか解説しましょう。

トラブルメーカー改善方法①「自分の悲しみや傷に気づく」

怒りというのは、代理の感情といわれています。

感情には一次感情、二次感情があり、一次感情は自覚するのが困難。

一次感情は悲しみや寂しさであったのに、それが怒りに置き換わり、あらゆる状況でも怒りを通してしか感情表現ができなくなるトラブルメーカーが、実は少なくありません。

まずは自分が傷つきやすい存在であると気づくことが重要となります。

トラブルメーカー改善方法②「書き出すことで事実と解釈を分ける」

気づきを得るためには、何かに書き出すことがおすすめ。

「自分がなぜ揉めたのか?」いくつかの事例を分析すると、必ずパターンが見つかります。

例えば、自分が言いたいことを聞いてもらえずに早口でまくしたてられると憤怒するパターンを持つ人がいるとしましょう。

こういった方は、幼少期にマシンガントークをする人間が親であったり、親的なポジションにあったことが多く、その状況が再現されそうになると怒りを止められくなります。

同じパターンが次に起こった際、深呼吸をして挙手し「すみません。自分の話も聞いていただけませんか?」と告げることができれば、揉めることを回避しやすくなるでしょう。

ノートに事実と解釈と項目分けし、事実を記入する箇所に「1分ほど一方的に話された」解釈のところに「ずっとペラペラ話され続け、内側から怒りの感情が沸き起こり、怒鳴りたくなった」と書けば、トラブルの因果を突き止めることができます。

脳内で情報が錯綜しやすく、感情的になりやすい人ほど、ノートへの書き込みで自身のパターンを見つけることが推奨されます。

トラブルメーカー改善方法③「人の話に最後まで耳を傾ける」

トラブルメーカーの多くは自分本位。人の話を聞くよりも、自分の話したいことを主張することに強いこだわりを持っています。

あなたが話したいことを一方的に話すのではなく、眼前の相手が何で悩んでおり、どういった気持ちになっているのかを想像してみてください。

優しい接し方をしていれば、トラブルが起こる回数は格段に減ることでしょう。

トラブルメーカー改善方法④「自分の人生に集中」

人生が上手くいっていない人ほど、他者の問題に介入したり、超える必要のない境界線を超えがち。

アドラーが重要視した『課題の分離』

他者には他者の課題があり、自分には自分の課題があるため、課題の解決は自分自身のみで行うのが原則なのです。

他者がどうではなく、自分がどう生きたいのかを自身に対して質問してみてください。

トラブルメーカー改善方法⑤「マインドフルネスなどの瞑想の習慣化」

マインドフルネスは、激務が続く多忙なウォール街のビジネスマンたちが、ストレス軽減のために行い、確かな効果があったとされる瞑想法

アメリカから日本に輸入され、たくさんのマインドフルネス関連の本が出版されました。

不安や心配事がストレスの種となり、それゆえ誰かを攻撃する癖がついてしまっている人は、まず不安を軽減させるアプローチをしてみましょう。

マインドフルネスによって、深い呼吸を意識しながら、副交感神経を優位にしゆったりとした気持ちに日々なれたら、きっと人を許せるようになるでしょうし、揉め事もなくなるはずです。

トラブルメーカー改善方法⑥「自分のトリセツを作る」

全てではありませんが、トラブルを起こしやすい人は、家族関係が良好ではなく幼少期の愛着形成が上手くいっていない傾向を持つこともあるようです。

『パーソナリティー障害』などを掘り下げ、多数の著書を出している精神科医の岡田尊司さんは、自著で愛着の問題について度々触れています。

岡田さんは、自身のサイトである『岡田クリニック』で、次のような文章を掲載しています。長くなりますが、重要なことなので引用させていただきます。

人間が幸福に生きていく上で、もっとも大切なもの━━それは安定した愛着である。愛着は、人格のもっとも土台の部分を形作っている。人はそれぞれ特有の愛着スタイルをもっていて、どういう愛着スタイルをもつかにより、対人関係や愛情生活だけでなく、仕事の仕方や人生に対する姿勢まで大きく左右されるのである。

安定した愛着スタイルをもつことができた人は、対人関係においても、仕事においても高い適応力を示す。人とうまくやっていくだけでなく、深い信頼関係を築き、それを長年にわたって維持していくことで、大きな人生の果実を手に入れやすい。どんな人に対してもきちんと自分を主張し、同時に不要な衝突や孤立を避けることができる。困ったときは助けを求め、自分の身を上手に守ることで、ストレスからうつになることも少ない。人に受け入れられ、人を受け入れることで、成功のチャンスをつかみ、それを発展させていきやすい。

引用元:こころの「安全基地」をめざす 岡田クリニック

なぜ、人に気ばかり遣ってしまうのか。なぜ、自分をさらけ出すことに臆病になってしまうのか。なぜ、人と交わることを心から楽しめないのか。本心を抑えてでも、相手に合わしてしまうのか。なぜ、いつも醒めていて、何事にも本気になれないのか。拒否されたり傷つくことに敏感になってしまうのか。

愛着の問題は、対人関係のスタイルや親密さの求め方だけでなく、その人の生き方や恋愛や子育ての仕方、ストレスに対する耐性や生涯の健康にまでかかわっている。意識しないところで、知らずしらずその人の心理と行動を支配しているのである。他の生き方もできたはずなのに、なぜ、この生き方をしてきたのか。その問いに対する答えは、愛着の問題を理解したとき、氷解するだろう。

引用元:こころの「安全基地」をめざす 岡田クリニック

もしあなたがこれまでの人生を振り返ってみて、親子関係、家族関係に問題があり、未解決なまま、しこりのように残っているとしたら……?

まずはそれを自覚し、見つめ直すところからスタートさせてみましょう。

あなたが何に怒りを感じ、何を許せず、どういったパターンのトラブルをよく起こすのか、あるいはこういう人とは揉めることなく良好な関係を築けるのかを書き出してください。

そして、まずはあなた自身があなたのトリセツを理解することで自身を客観視するのです。

感覚のみで自分を理解しているのと、言語化できる状態にまで自分のパターンや性格を落とし込んでおくのとでは、他者とのコミュニケーションが一切異なるもの。

ぜひトリセツを作るところから始めてみてくださいね。


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